セドが愛したのは壊れなかった人間
ネリネのお陰で 光の輪を 回避できたセドは 今 神の前に...... 幾つもの時代から 送り届けられた 式神たちと共に そして、消えていった 式神たちの思い セドは 神の前で 呪文を唱えた...... セドの体が 光輝き 熱いオーラを放つ 全身から 放つオーラは 神を…
神の放った 光の輪に 捕らえられたセド すると......闇とかした この空に 一筋の光が差し込む 神とネリネは 差し込む光の先を 見上げ......た。 ネリネの目から 涙が溢れ 声を震わせながら 「せ......セド......見て......」 痛みに耐えていたセドも その光…
全ての 記憶を取り戻したセドは 100年前 守れなかった者を 今守るために 神の前に立ち憚る「セドよ!この地球で何を望む!お前が見た ほんの一部に過ぎん人間たちの感情で 何を問える? 人間とは 私利私欲で 己を滅ぼし そして、マリアを滅ぼす ......」 こ…
神は表情を変える事なく 「......時を与え過ぎたようだな...... セドよ!人間の感情とやらで左右され何が生まれるのか......ならばゼロにした方がよいのではないか?」 セドは 神のお言葉に 心がないとは こう言う事だと 哀れみさえ覚えた...そして 「あなた…
マリアに思いを 伝えずには いられなかったセド......しかし マリアの反応はなく 言葉ももらえず 日々が ...... 何もなかったかのように 流れ セド自信も 何も言わなかったように 今までと変わらず マリアとの時間を 過ごしました。 セドの中に 生まれた人間…
手を滑らせ 川に落ちた 子供を助けに川へ飛び込んだ マリアは無事 子供を助ける事ができました。 しかし、子供をセドに 託した後 マリアの体力がもたず 川の中へ 消えてしまいました。 セドが 気づいた時には マリアの姿はなく 慌てた セドのとった行動は マ…
神事を 見てからのセドは 前とは違い 積極的に 村の人たちと 接するようになりました。 接すれば接する程に 世界が広がり 自分のいた天界が とてもなちっぽけな世界だったと 気づかされてしまった。 そして、使命を果たす事の意味と 自分自身の意思との狭間…
セドは マリアと出会ってから 人間の感情と言う 未知の世界を 少しづつ知りました。 それは、セドには......嫌...天界には存在しなかった感情 マリアは、心が感じる事だと......セドに教えた。 (心が感じる......) この村では、5年に一度 神事を行う風習があ…
何時間も 山を登り やっと頂上へ......皆ヘトヘトになりながらも 登りきった達成感で 表情は満ち 眩しい程の笑顔で溢れています。 頂上は 山の麓から 吹き上がる風が とても心地よく流れていました。「みんなー!おにぎり食べようか」 マリアの一声で 皆 大…
セドは マリアと 生活をするようになって 天界にはない 美味しい食べ物を知りました。 しかし、セドにはまだ マリアが天界に行きたがらない 理由が納得できません。 そんな、 ある日の事 村の子供たちが マリアの住む山へ 遊びに来ました。 子供たちは 畑で…
セドは 毎日毎日 マリアや村の人たちを監察しました。 何故だか 毎日のように 村の人たちが 代わる代わる マリアの元に来ては 釣った魚や 握ったおにぎりを 持って来てはマリアと 何らか話をし 帰っていく...... セドには その行動が分からず 最初は マリア…
セドは 神から 時をもらいましたが マリアが頑固として 天界に行きたがらない 理由が分からず 何度か説得を試みるが......結局 首を縦には振らず らちが明かず 仕方なく 強制的に 連れて行こうとしました。 その時 村の人たちが マリアの住む 山奥の外れまで…
セドの記憶とは......(回想) まだ、セドが天界で神に仕えていた頃 セドは、神を崇拝し 神のお言葉は全てだと 神あっての自分だと この天界にいるまでは 疑問に思う事など ありませんでした。 よく神は 「セドよ!ここから見える 星に地球があるのが 分かるで…
100年前に戻った 二人が見た光景は無惨に変わり果てていました。 そして、次々と起こる出来事に ネリネは困惑の色が隠せません。 なぜなら マリアは眠ったまま ピクリとも動かず まるで死んでいるかのように......しかし 心臓は確かに 動いています。 もう一…
100年前 この地から始まった......セドが封印された時代 そして、ネリネが 封印を解くために いろんな時代の マリアと出会い セドの封印を解き二人は この地に...... 100年前は、ひっそりと小屋があり そこに マリア一人で 暮らしていました。 辺りは、山に…
セドとネリネは マリアにお別れを 告げず 再び まやかしのいる時代へ...... 二人は マリアの暮らす森へ向かうと あの時 見た光景とは 全く違う光景でした。 森の中に 一件ひっそりと 小屋が立っています。その小屋で暮らしているのは あの時と同じで マリア…
幼いマリアが 心から願った 怒りの言葉が 村の人たちの 心に響く瞬間を セドとネリネが 初めて見る事ができた日でした...... それは......激しい雨に 打たれながらも 必死に 待つマリアの前に 一人 二人......と 次々に 家から出てくる 村の人たち そして...…
森で暮らす事になった マリア...... この事実は 変える事ができない 宿命なのか セドやネリネは マリアの 過去も未来も知っている事が どうしようもなく 恨めしく......辛かった。 ネリネは このまま マリアの側を 離れる事ができず もう暫く この時代で マ…
どれだけ叫ぼうが どれだけ正しい事を言おうが ありったけの思いを訴えようが......村の人たちに 届く事は......皆無でした...... ネリネは 悲しすぎて 心が折れそうで 涙が溢れ落ち......絶望に変わりました。 人が恐怖から 悪の感情を作り自分自身を 守る…
次の日も また次の日も 幾日も ネリネとマリアは 一緒に遊びました。 川に行って 魚を捕まえたり 森に行って虫を捕まえたり 何処に行くのも いつも一緒に......話して 笑って 一日一日を 二人は とても大切に 過ごして やがてくる お別れを 心の隅に感じなか…
セドの言葉を 聞いても ネリネは どうしても 納得ができません...... 未来の為に マリア自身が 犠牲になる未来ってなんだ......悲しすぎる...... 泣きながら セドに訴え ネリネは セドが見た時代の マリアに会いに...... この時代の マリアは まだ10歳 この…
セドが戻り ネリネに伝えた言葉に ネリネは 言葉を失い 悲しみに襲われ 涙が溢れ 止まりません...... セドは 半年かけて 過去を見てきました。 それは まやかしが 現れる前 マリアが 迫害を受け 村から離れた場所で 暮らさなくては ならなくなった理由 それ…
セドとネリネは 幾つもの時代を戻り マリアと会いましたが まやかしのいる 時代のマリアを 何度も何度も 守ろうとするけれど...... 最後は あの時と同じように 子供たちが マリアの暮らす家を焼き マリアは死んでしまう...... 二人の中で 何故 この時代だけ …
セドとネリネは 一年前の過去へ...... マリアの目の前に セドとネリネが現れ ネリネは マリアの胸に飛び込み 溢れる思いを 体で表し 強く強く......抱きしめました。 そして、マリアも それに答えるように 大粒の涙を こぼしながら 強く強く ネリネを抱きし…
セドの 記憶は 神に封印されたまま...... ネリネは 自分の思いを セドに伝える「私は この時代のマリア...... 時を越えて 幾つもの時代の マリアに出会い ただ......マリアの死を 見てきただけだった......けど... 今は違う!セドの封印も解け 100年前のマリ…
[asin:B081K29MN6:image:large] ネリネへ この手紙を 見つけてくれて ありがとう どんな思いで この手紙を 読んでくれてるのか...... ネリネ......泣かないでいいよ。 私は ネリネと出会えた事が 生きる希望になって、誰かのためになれるんだって......すご…
ネリネは 死んでしまった マリアの前で 何もできずに 過ごしていた ...... そんな思いも重なり 骨になった マリアにすがり 泣き崩れる事しか できませんでした。 涙は止めどなく流れ 抑える事もできず 時間だけが過ぎてゆく...... 感情のまま流される そんな…
少女は これまでの 経緯を 話そうとしましたが、 この時代の マリアは 聞かずとも 意図を読みとれる......そんな 気がし 少女は 何も話さず そして、マリアの事も 聞くことはなかった......自分で 学び感じとる そして、重要なのは マリアの最後を見届け 封…
それは、人目を惑わし 作り上げられた 偽物の声......化け物 "まやかしが "マリアと子供たちの すぐ目の前に 現れ 子供たちは 恐怖のあまり 言葉を失い 体が硬直......逃げる事も できなく マリアの後ろで ただ震えてる......「☆〜$*&+=◯〜/」 呪文を唱えな…
光を越えて 最初に出会った マリアは......迫害を受け 孤独の時を 過ごしていました。 何故、マリアは迫害されていたのか... それは、マリアの持つ 特殊な能力が人々には 普通の人間と 思われず 怪しい者 気持ち悪い者 悪魔など......と思われ 酷い扱いを 受…