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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 21話「大切なこと」

次の日も また次の日も 幾日も
ネリネとマリアは 一緒に遊びました。

川に行って 魚を捕まえたり 森に行って虫を捕まえたり 何処に行くのも いつも一緒に......話して 笑って
一日一日を 二人は とても大切に 過ごして やがてくる お別れを 心の隅に感じなから 今日と言う日を 楽しみました。

そんな ある日
いつも待ってる 場所に マリアはいません......ネリネは 少しの時間 その場所で待っていました。

一時間 二時間 時は過ぎ
ネリネは 不安にかられ マリアの暮らす村まで 迎えに......
そこで 目にしたのは 村の人たちが マリアの家に 石を投げつけながら 罵声を浴びせてる所でした......

ネリネは 慌てて 村の人たちを 止めに入りましたが......
ネリネの言葉は 届かず 押し退けられるだけでした。

石は窓ガラスを割り 物は破壊され
ネリネは 堪らず 村の人たちの 前に立ちはだかる......
村の人たちの 動きが止まり 誰かが
「お前も 仲間か!」
そう言い放つと 一斉に石を ネリネに投げ始めました。
それでも ネリネは 立ちはだかったまま 動きません。

石は ネリネの 頭や体 手に足 至るところに当たり それでも どきません!

すると 家の玄関の ドアが開き マリアが 飛び出して ネリネの前に......そして、とても小さな声で 抱きしめた ネリネの耳元で
「......ごめんね...」
それは 悲しみの声......
振り返った マリアは
「この......この子を......傷つけないで...
私が 村を出るから......この子を 傷つけないでください......お願いします。」

ネリネの目に 涙が溢れ 感情波が 激しく 揺さぶられ
ネリネは マリアの肩に 優しく触れ
小さな声で
「......マリア おかしいよ......それは 違う......」
マリアは 言葉が出ずに 涙だけが溢れた。
ネリネは また マリアの前に 立ちはだかり 大きな声で 感情の赴くまま 訴えました。

マリアの悲しみの声を......