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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ブログ小説「遺言」映像 11話

陽子さんと 父さんの事を調べる事になって とりあえず 父さんが使っていた雑居ビルの奥にある 事務所を拠点にし そこで仮眠もできるように 簡易ベッドを置いた。 一週間過ぎて カメラの現像と腕時計を取りに行き 早速 事務所に戻り 陽子さんと 調べる事に...…

ブログ小説「遺言」一緒に 10話

ドアの開く音に 僕は驚き 振り返ると...そこに立っていたのは...... 「よっ陽子さん?!どっどうして ここに......」 あまりの驚きで 次の言葉を 失い フリーズしたまま 固まってしまっていたら 「えっ あっ 、すみません......勝手に入ってしまって......」…

ブログ小説「遺言」残された気配 9話

僕は 手に入れた 父さんの遺品から 何か分かるかもしれない......そう思い 電池がなくて 動かないのか それとも壊れてるのか まずは 腕時計を 知り合いの時計屋に 見てもらうことに...... 知り合いが言うには 少し特殊な作りになっていたらしく 数日 預から…

ブログ小説「遺言」真実の手前 8話

電車に 揺られながら 帰り際に 渡されたメモを見た......そこに書かれてあったのは 陽子さんの 携帯番号だった...... もう 会うこともないのに 僕は そのメモを そっとリュックの ポケットに忍ばせ......自分の行動に なんだか笑えた...... 色々 思う事はあ…

ブログ小説「遺言」 名前 7話

長い間 父さんは......この女性の事を 気にかけ 会いに来てた......そんな事は 僕も 知るはずもないが 母さんは 知ってたのだろうか...... ふと そんな事を 思ってしまった。 僕は 父さんの子供で 大人の事情とやらは 考えた事はなかったが もし 夫婦だった…

ブログ小説「遺言」 深まる謎 6話

女性が持ってきたのは 腕時計だった。 腕時計の 針は止っていた...... 「その腕時計は 預かる時には もう動いていなかったので......」 何故 父さんは 動いていない 腕時計を わざわざ 預かってもらったのか...... その意図が 分からなかった。 それに......…

ブログ小説「遺言」疑惑 5話

家にいつ帰るかも 分からない 父さんの帰りを 待ってた頃もあったが......いつからか その思いも薄れ 居ないものと 思うようになってた...... そんな昔の事を 思い出したからと いい思い出なんて......なかった。 そんな妙な感情を 打ち消すために 次の場所…

ブログ小説「遺言」 乱れ 4話

帰り際 おばさんは 僕の目を ジーっと見つめながら 「あなたは お父様の事 どう思ってるの?」 唐突に 聞かれ どう答えようか 少し迷ったが 僕は 正直に答えた。 「僕は......父さんと あまり......ほとんど一緒に過ごした 記憶がないんで......本当のところ…

ブログ小説「遺言」鍵 3話

駅のプラットホームを出て 改札口を通ると あの頃とは 違う景色が目に飛び込んだ。 二十年も前になれば 当然街並みは変わってしまうだろう......ただ、この駅は あの頃の 面影が多少 残っていて 懐かしさを覚えた。 駅の階段を 降りてすぐの タクシー乗り場…

ブログ小説「遺言」挑発 2話

僕は 車窓に写る 自分の顔が なんだか嬉しそうに見え 心の中では この状況を楽しんでいるのだと 気づかされた...... 父さんが 残した 遺言には(父さんの 遺産が 欲しければ 探してみろ お前にできるなら......) と、僕を 挑発し いくつかの 住所と名前が書か…

ブログ小説 新作「遺言」1話

ガタンゴトン ガタンゴトン 僕は一人 電車に揺られながら 地図を眺めた...... 9月の下旬となると 朝はなんだか肌寒く 日中は暑いといった 寒暖差が激しく着る服に困る時期だった。 そんな時期 一本の電話で 僕は 起こされ (マジ勘弁してくれよ......今何時だ…

ブログ小説 新作 読み切り版 「メモリー」

(この物語は 一匹の子犬が この世に転生した理由を知っていく お話です。) クーン クーン クーン (あれ?ここは どこだ?俺は......) 自分の姿を見た俺は 脳天から足の先に一気に電流が流れたやような 衝撃を受け 気を失いかけた。 そんな 俺の横に デッカイ…

ブログ小説 最終話 「未來」

手紙を読み終え 過去の僕が いた世界だと知り この手紙の感じから......過去の僕は 老いた姿じゃなく 元の姿で戻れたんじゃないかと 思えた...... そして、もう......二人は 死んで ここは未來......だから この世界に導かれ サクラと出会えたのか......そう…

ブログ小説「手紙」45話

応接室のソファーで 向き合う僕らは 最初に発する 言葉を探すのに 時が流れていた。 長い長い 数分間を 無言のまま 過ぎてゆき 始めに言葉を 発したのは...サクラだった。 何かを 確かめるように ゆっくりと 言葉にしながら 「あの......お名前を 伺っても …