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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 「はじまり」9話

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光を越えて 最初に出会った マリアは......迫害を受け 孤独の時を 過ごしていました。

何故、マリアは迫害されていたのか...
それは、マリアの持つ 特殊な能力が人々には 普通の人間と 思われず 怪しい者 気持ち悪い者 悪魔など......と思われ 酷い扱いを 受けていました。

そんなマリアを 初めは 見てるだけで助ける事もなく 観察してるだけの少女が......ある日を境に マリアの側に......

ある日
それは、突然やってきた......マリアが暮らす家は 人々が暮らす 村から離れた森の中 迫害を受け 村から追いやられ
たどり着いた 唯一の場所.....

そこに 迷い込んだ 子供たちが 帰り道を忘れてしまい 泣いていました。
偶然見つけてしまった その状況にマリアは 子供たちに ゆっくりと優しい言葉で
「どうしたのかな?大丈夫だよ!泣かないで お姉ちゃんに 話してみて なんとかなるから......」
そう言って 子供たちの 頭を優しく撫でる
そんなマリアの 優しさで 一気に心が緩み
「お姉ちゃん〜‼」
と、子供たちは マリアにしがみつき 大きな声で 泣きじゃくる
そんな 子供たちを 一人一人 優しく包むように
「よしよし......大丈夫だからね...よしよし分かったから......心配ないからね 大丈夫......よしよし」
マリアは 子供たちが 泣き止むまで ずっと励まし続けた。
一人の子供が
「道に......道が ...分からなくて......ヒクッお家に帰れなくて......ヒック」
マリアは ニッコリと微笑んで
「そっか!よし‼じゃお姉ちゃんが お家まで 連れていってあげるね」
その言葉に 子供たちの顔が 笑顔に変わり
「よかった!ありがとう!お姉ちゃん
ありがとう!」
子供たちは 顔を見合せ 手を叩いたり 飛んだりしながら 喜び マリアに抱きつきました。


森の中
みんなで 手を繋ぎ 歌を唄いながら
暫く歩くと どこからか 声が聞こえて
子供たちは 一斉に
「あっ!ママの声が聞こえる!」
「パパの声だ!」
「おっ...おかあ〜さ〜ん!」
「ここにいるよ!」
と、繋いだ手を離し 声の方へ走り出しました。

マリアの顔が一気に凍りつく......
(この気は......まやかし......)
マリアは全力で 駆け出し 子供たちの前に立ちはだかる......そして