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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 35話「愛」

手を滑らせ 川に落ちた 子供を助けに川へ飛び込んだ マリアは無事 子供を助ける事ができました。

しかし、子供をセドに 託した後 マリアの体力がもたず 川の中へ 消えてしまいました。
セドが 気づいた時には マリアの姿はなく 慌てた セドのとった行動は
マリアと同じ 躊躇なく川へ飛び込む事でした。

セドは 川の底の 激しい流れに 押されながらも マリアの姿を必死に 探しました。
セドの激しく叩く鼓動が 聞こえてくる程 セドの感情は混乱しています。

川の底に 大きめの岩が......見え...た
そこに見たのは マリアの足が 岩に引っ掛かった状態で 意識がなく 今にも足が抜けて また流されてしまいそうな危険な状態のマリアを......

セドは 我を忘れ マリアの元へ 必死にたどり着く そして、堪えきれず......
マリアとの約束を破り 力を使ってしまったのです。

それは、目を奪われるような 光を放ち一瞬で 川岸へ降り立つセド......
その腕の中に マリアが抱えられていました。
ゆっくりと マリアを寝かせると
セドは 両手をマリアの胸へ 優しく添え
「☆+$*~ΣΦθβБЙωдЖЭ◯〜」
と、呪文を唱える......
大地から沸き上がるように 風が吹き
光のエネルギーが 一瞬でマリアの胸に集まり......閉じたマリアの目が ゆっくりと開き 意識が元へ戻りました。

子供たちは 泣きながら マリアの元へ
マリアは体を起こすと 優しく子供たちの頭を撫で 優しく微笑み
「大丈夫だから......泣かないで」
子供たちは 一斉にマリアにしがみつき
泣きながら 謝りました。
そして、
「セドが......助けてくれたの......ひくっ......光が出てきて......マリアさんを...助けてくれたの......」
マリア......は この時 セドが約束を 破ったと分かりましたが セドの顔を見たら言葉にできない セドの思いが伝わり

「......ありがとう...」
その言葉しか 言えませんでした。

マリアは 子供たちに 今日の事は 秘密に......する約束をし 子供たちを 家へ送り届けた。

その夜
セドは マリアへ
「私は......今日 気づきました。あなたといると とても心地よく あなたを見ると胸が弾むように高鳴り
あなたが大事に思う この地球も ここで暮らす人たちも 私は......大切で
あなたと生活した 毎日がかけがえのないもので......
あなたが いなくなってしまう事が とても怖いです......
こんなにも 心を動かされ 気づかされた......
あなたを......愛してしまった事に...」