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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 29話 「理由」

セドは 神から 時をもらいましたが
マリアが頑固として 天界に行きたがらない 理由が分からず
何度か説得を試みるが......結局 首を縦には振らず
らちが明かず 仕方なく 強制的に 連れて行こうとしました。
その時
村の人たちが マリアの住む 山奥の外れまで 大慌てで 尋ねて来たのです。

マリアさん 何事かあったんかのう?村の子供らが マリアさんに 会いに行ったら 何者か分からん奴に 連れて行かれそうになっとる言うて 慌てて戻って来たから トラブルでも合ったんか 思うて
ワシらがとんで来たんじゃが......大丈夫け?」

村の人たちは マリアが心配で わざわざ 来てくれました。
そして、マリアとセドの間に入って マリアを守ってくれたのです。
そんな 優しい村の人たちに マリアは

「わざわざ ありがとうございます。
何も問題は ありません。
心配してくださり 感謝します。」

そう言って 優しく微笑み
その笑顔を見た 村の人たちは 少し安心しましたが セドの姿を見て 驚き

「おっ......お主は 誰じゃね?なんちゅう格好をしとるんやね......怪しいのぅ」

村の人たちが ざわつき セドをマリアから 離そうとした瞬間
セドは
「無礼な人間......」
と、言いかけた セドの言葉を 遮断するように マリアは

「この片は わざわざ遠方から 私に会いに来て くださった片です。暫く 私の手伝いを してくださる そうなので 皆さん どうぞ宜しくお願いします。」

村の人たちは
「なんや......そうやったんか ワシら勘違いしてしもうて 悪かったのう」
そう言って 申し訳なさそうに セドに頭を下げました。

ひょんな事から セドは マリアの手伝いをする事になりましたが
セド自身も マリアが何故 天界に行きたがらないのか......その理由が知りたく暫く 監察する事に......