2021-01-01から1年間の記事一覧
陽子さんのお陰で またこの現実世界に戻る事ができた......そして やるべき事をやる 覚悟もできた... だから 僕は......このボイスレコーダーの スイッチを押し 耳を傾け......聞く事に 全神経を集中させた...... 「......」 僕は この状況に 笑いが込み上げ…
今日で何日目だろうか......矢上さんから 渡された 父さんが最後に残した ボイスレコーダーを......まだ聞けずに......眺めていた...... 父さんの死の真相が 分かるかもしれない。 もしかしたら 犯人が分かるかもしれない。 もしかしたら......と...... 事務…
矢上さんは 父さんとあった最後の日を話てくれた...... それは...... 回想 柏木さんと出会ってから 共に 三田村について 調べていた。 俺は あの頃の 記者の経験を生かし 三田村に 不審な動きはないか 探り何日も見張っていた。 柏木さんは 俺とは別で 過去…
回想 「おーい!矢上!お前に面会だぞ!」 慌ただし中 俺を呼ぶ声さえ 消し去り気力の欠片さえもなくなり ただデスクの前で俺は 生気を失ったまま 顔をデスクの上にのせていた...... そんな状態の俺の肩を 誰かが優しく......言葉にするなら おばあちゃんが…
父さんが 残した遺言から 始まった事件 この先の未来に 何が待っているのか 知るよしもなかった...... あれから 矢上真一の口から 父さんとの経緯や今に至るまでを 全て話してくれた...... それは......(回想) 「おーい!矢上!市長にアポとって あの事件の …
僕たちが 探してた 矢上真一を 目の前にし 驚き過ぎて 情けないが 言葉が支離滅裂 状態に......「やっ矢上真一?!なんで?引っ越さなかったんだ......てっゆうか 今まで隠れず どうして......はぁ~ どう言うことだ......ブツブツ...... 自分でも めちゃくち…
この時僕は......人の 表情が こんなにもないと......人は 恐怖を感じるんだと 初めて気づき...... ベッドに 座る男性は ただ じっーと 僕たちを 見つめ その時間が 堪えられなく 重く この状況を 早く回避したくて 隣にいる 陽子さんに 声をかけようと陽子…
僕と陽子さんは タクシーを降りて このアパートの住人に 聞き込みを 開始した。 順番に インターホンを鳴らし 住人がいるのかを確めたが やはり いない...... 諦めつつも 最後の インターホンを鳴らすと...... ガチャ ドアが 開いた......出てきたのは 無精…
矢上真一は あの記事を書いてから 暫くして 会社を退社したらしく 今は、何処に住んでいるのか 何をしているのか 同僚たちは 誰も知らなかった...... 僕と陽子さんは まだ記者時代に 住んでいた 住所を教えてもらい ひとまづそこへ向かい そこで 手がかりを…
これは......かなり 時間のかかる作業となっていた。 陽子さんは 一年前から 調べ 僕は二年前の 日付から順を追って 探した...... 見落としのないように 念には念を重ね進める事 二時間くらいか 子供の事件や事故に 繋がる情報はなく 三年前を 調べる事に...…