小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本を書いています。

ブログ小説「写真」14話

ネリネは 死んでしまった
マリアの前で
何もできずに 過ごしていた ......
そんな思いも重なり
骨になった マリアにすがり 泣き崩れる事しか できませんでした。

涙は止めどなく流れ 抑える事もできず
時間だけが過ぎてゆく......
感情のまま流される そんな ネリネでした。
あの楽しかった記憶が こんな形でよみがえり 倍の速度で 打ち砕き 心を失いそうになるネリネ......
何度も マリアの死を 目の当たりにしてきた ネリネですが
こんなにも 感情を揺さぶり 打ちのめされたのは 初めてでした。
其ゆえに 立ち上がる事もできず
ただ...ただ マリアの側で すがりつき 泣く......だけです。

それは 一時間...二時間...三時間......
どれだけの時間が 過ぎたのでしょうか
ようやく 顔を上げ 辺りを見渡す ネリネ
ふと、目をやった先には ポツンと机がありました。
導かれるように 机の前に
机の上には ネリネとマリアの 二人で写った写真たてが 飾られています。
写真たてを 手に取ると ネリネは胸に抱きよせ 溢れる涙を 何度も何度も拭い
あの頃の 記憶を懐かしみ 悲しんだ。

そして、写真たての裏のカバーを 外した瞬間 写真と折り畳んだ紙が ヒラリと机の上に......
折り畳んだ紙を 手に取り広げてみた
ネリネの目は 滝のように 流れる涙で溢れ 止めどなく 流れ落ちていました。

それは、マリアがネリネに書いた
最後の手紙......