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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「遺言」依頼人57話

北山さんは 依頼人について 自分の目で 確かめて依頼を受けろと言っていたけど...... 初めての依頼で 嬉しさと不安が入り交じり 体が落ち着かず ソワソワしながら 僕はタクシーで 依頼の場所へと 向かっていた...... なんだか 見覚えのあるような道をタクシ…

ブログ小説「遺言」reason to live 56話

父さんの部屋で見つけた 陽子さんのお父さんが最後に残した物...... 僕と父さんと母さんが写った写真だけ除いて 最初に出会った 陽子さんの家へ送った...... 陽子さんからの 連絡はないまま 数ヶ月が過ぎ......その間 僕は 父さんが残してくれた事務所を使っ…

ブログ小説「遺言」もう一つの遺言 55話

陽子さんの手紙には...... 自分は父親の事を憎んでる事が書かれてあった...でも、母親が死ぬ前に 言い残した言葉が忘れられず......僕の父さんに 父親はどんな人だったのか 本当に母を愛していたのか 教えてほしいと そして 母親が教えてくれなかった 父親が…

ブログ小説「遺言」つながり 54話

あれから実家に戻った僕は 陽子さんが父さん宛に送ったと言っていた手紙を探した...... 初めて入る 父さんの部屋 机の上に 置かれた 本や書類は乱雑に積み上げられ 本棚には 僕じゃ読むきにもならない 難しい本ばかり並んでいた......本をなぞるように見てい…

ブログ小説「遺言」佐山陽子 53話

会えると思っていた......陽子さんに会えず......不安で 僕は 北山さんなら何か知ってるんじゃないかと訪ねることに...... あれから 静さんは 精神科病棟ではなく 自然の風景が見える施設へと移っていた。 今日、そこで北山さんと会う事になっていが......ど…

ブログ小説「遺言」心動 52話

僕はずっと 人は一人でも 生きていけると思ってたけど......一人で生きるのは なんだか淋しいんだと......今回の事で かなり実感していた...... 誰かの為に 心が動く人たちを 目の前にして 感じる事をやめていた 自分が心を動かされ 誰かの為に 心で動く....…

ブログ小説「遺言」願い 51話

僕の 言葉に 北山さんも三田村市長も 岩本圭も 驚きが隠せず 「何故!?」 北山さんが 問いかけた言葉に 三田村市長も岩本圭も 同じ思いのようで 僕の顔を見た...... 僕が どうして 見てもない 事故の内容を答える事ができるのか 3人には理解できないだろう …

ブログ小説「遺言」掴んだ手 50話

怒声を上げ 僕の胸ぐらを掴む 三田村市長 「これ以上は 許さない!前も話したけど 守りたい者の為なら 君を殺すこともできるって......」 僕は......胸ぐらを掴まれた 三田村市長の手を握り 「僕の話を最後まで聞いて それでも殺したいと思うならどうぞ.....…

ブログ小説「遺言」扉の向こう 49話

(父さん......僕に皆の心を 動かす事ができるのか......不安です...) そんな思いも ありながら 精神科病棟の8畳程ある個室へと向かう...... 個室の扉の前で 僕は陽子さんに 「陽子さんとカズヤ(男の子)はここで 暫く待っててほしい」 陽子さんは 察してくれ…

ブログ小説「遺言」数日前 48話

僕は 皆を集める数日前に 岩本圭を訪ねていた。 岩本圭が何故この精神科病棟に あの日 自ら入ったのか......この事件が 父さんが仕組んだ事なら......きっと...... 確かめたかった......岩本圭がここにいる理由が 守りたいものの為なら...

ブログ小説「遺言」集合 47話

三田村市長と話てから 事務所に戻り 父さんが残した最後の手紙を読む事を決めた...... ハサミで封の端を慎重に切り 手紙を取り出す......手紙を開くまでの 心境は 心臓に穴が開きそうなくらい 緊張し......不安で不安でどうしていいか分からなくなっていた..…

ブログ小説「遺言」素 46話

三田村市長は、ゆっくりと立ち上がると大きな窓の前で立ち止まり......窓の外を眺めながら 僕に 「君は......本当に......柏木さん そっくりだね......顔も声も...... 北山も......そう思っただろう...... ここからは......市長としてじゃなく私自身として …

ブログ小説「遺言」初対面 45話

三田村市長に 会うために アポをとる事が 難しく 北山さんの名前を借りて ようやく アポがとれた...... 昼前の30分間 時間をもらい 僕は タクシーに乗り 役所へ向かう 役所の入口で 緊張を解すために 深呼吸を一二ど繰り返し中へ 受付で 名前と時間を伝える…

ブログ小説「遺言」意図 44話

矢上さんは 最初から 僕があの家に行き あの引き出しの中の物を見つける事も 分かっていた...... 写真や薬もわざと気づかせる為に...... そして、この手紙...... 手紙が入っている 封筒には "solve"と書かれていた...... 僕には まだ この手紙を見る 資格が…

ブログ小説「遺言」病名 43話

僕は 一旦事務所に戻り 「 真実は一つとは限らない」 矢上さんの言葉の意味と これまでの全ての流れを 順を追って 整理しなければ とても あの事件の真相や父さんが 何故死んだのか 分かるはずがないと...... 最初に矢上さんに出会った時 僕が 矢上さんを探…

ブログ小説「遺言」再開42話

半分開いた 引き出しの中から 入っているものを 一つ一つ取り出す...... 一先ず リュックにしまい...... 書斎を後に 寝室へ 寝室に入ると ダブルベッドが置かれ ベッド枕元側 横にスタンドが台の上に置かれ そこに写真立てに入った 家族写真が いくつか並ん…

ブログ小説「遺言」書斎 41話

2階の部屋を一つづつ 確認しなが 手がかりになる物を 見つけるのは かなり労力が伴った...... 子供部屋は 心が痛くなる場所で手がかりはなく 次に書斎を確認しようと 部屋のドアを開けた......

ブログ小説「遺言」葛藤40話

岩本桂と話してから......僕と陽子さんは ある一つの事に疑問が残っていた...... その疑問を解くカギは やはり 矢上さんしかいない...... ただ......矢上さんと連絡がつかなくなってから 5ヶ月は経っている このままでは......悪いことばかり考えて前に進め…

ブログ小説「遺言」告白39話

何が本当で 何が...真実なのか... ただ......分かった事は 北山さんだと ずっと思っていた ...... 僕たちの目の前にいる この人が 岩本桂だった...... そして ......

ブログ小説「遺言」北山さん38話

あれから......数ヶ月がすぎ...... ......岩本桂が誰なのかを.........知り そして ......矢上さんと何故連絡がとれなくなったのかを...... 僕も陽子さんも こんな事になるなんて思ってもみなく...困惑していた......だから あの人に会いに行く......それし…

ブログ小説「遺言」行方37話

三枝先生は 几帳面なのか、写真の裏に名前を残してくれていた... 誰かに似てるような 気がする この男の子の名前は...... 岩本 桂(いわもと けい)と 書かれ この男の子が 転校した子かもしれない! 陽子さんは その写真を手に この前 色々と教えてくれた 三…

ブログ小説「遺言」転校生36話

僕たちは、北山さんたちの通っていた小学校の担任 三枝重子先生に話を聞くために 許可をもらい ◯◯◯小学校へ 最初に校長先生と三枝先生の事をよく知る 隣のクラスの担任だった山之内 静枝先生と挨拶を交わし 当時6年4組の担任だった三枝重子先生がいらっしゃ…

ブログ小説「遺言」卒業アルバム35話

僕は、陽子さんが借りてきた 小学校の卒業アルバムを見せてもらった... そこには、同じクラスだった 北山さん夫婦と三田村市長が写っていた......

ブログ小説「遺言」感情 34話

道中、何度も陽子さんの携帯にかけたが、繋がる気配もない。 僕の心臓は、小刻みに早さを増し 苦しかった...... (はやく...はやくつけ!) そう、心が急かす。 そんな僕を見てか 矢上さんが運転するワゴン車も スピードがどんどん加速していくのが分かった...…

ブログ小説 「遺言」 携帯から33話

ドクン ドクン ...ドクン 緊張のせいか やけに喉が渇く......と、思った その時...矢上さんの声が 「そこを曲がったら つくぞ」 そう言いながらハンドルを大きく右へ... 止まった先は、一軒家だった......なぜか意外すぎて 言葉を失ってしまい さらに本の一…

ブログ小説「遺言」目的32話

陽子さんを 事務所に残し 僕と矢上さんで あの日 父さんが辿った 道筋を 昨日 道筋をしるした地図を持って 矢上さんの 白いワゴン車に乗り込んだ。 外は 春なのに 朝晩まだ肌寒く 今日は 特に冬に戻ってしまったと錯覚するくらいの 冷え込みで 冬用の上着を…

ブログ小説 「遺言」経路31話

床に叩きつけた ボイスレコーダーは カバー部分が外れ 勢いよく床を跳ね上がり 僕は そのボイスレコーダーの 本体部分を拾い上げ カバーの外れた本体部分の中をのぞいてみた...... その瞬間 込み上げる希望に また胸から喉にグッと押し上げてくる 感情の波に…

ブログ小説「遺言」無音 30話

陽子さんのお陰で またこの現実世界に戻る事ができた......そして やるべき事をやる 覚悟もできた... だから 僕は......このボイスレコーダーの スイッチを押し 耳を傾け......聞く事に 全神経を集中させた...... 「......」 僕は この状況に 笑いが込み上げ…

ブログ小説「遺言」顔 29話

今日で何日目だろうか......矢上さんから 渡された 父さんが最後に残した ボイスレコーダーを......まだ聞けずに......眺めていた...... 父さんの死の真相が 分かるかもしれない。 もしかしたら 犯人が分かるかもしれない。 もしかしたら......と...... 事務…

ブログ小説「遺言」最後 28話

矢上さんは 父さんとあった最後の日を話てくれた...... それは...... 回想 柏木さんと出会ってから 共に 三田村について 調べていた。 俺は あの頃の 記者の経験を生かし 三田村に 不審な動きはないか 探り何日も見張っていた。 柏木さんは 俺とは別で 過去…