セドが戻り ネリネに伝えた言葉に
ネリネは 言葉を失い 悲しみに襲われ
涙が溢れ 止まりません......
セドは 半年かけて 過去を見てきました。
それは まやかしが 現れる前
マリアが 迫害を受け 村から離れた場所で 暮らさなくては ならなくなった理由
それは マリアの不思議な力が原因でした。
マリアは 物心ついた頃から 人には見えないものが 見えたり
マリアが 話したことが 現実になってしまったり......
村の人は そんなマリアが 怖くて 恐ろしく 自分たちを 守るために マリアを遠ざけ 悪魔の子だと罵倒し 辛く当たりました。
マリアは 子供の頃から 深く心に傷をもち とても深い悲しみに 囚われてしまいました。
その心の悲しみが 魔物を生み出し
人々を襲ってしまう ようになり......
マリアは 苦しみ 悩み 絶望の淵に...
そんな時に ネリネの存在に 気づきました。
ネリネがどうして この時代にいるのかも マリアには分かりました。
そして、マリアは 一筋の光ある未来を
見たのです。
その未来の ために これから起こる
残酷な選択を マリアは望み 子供たちに託す事を......
いつの日にか 不思議な力を持つ人を
恐れるじゃなく 人を導く事ができる存在として 暮らせる未来の為に...
その決心は固く それにはマリア自身の命と 子供たちの罪が 未来を変える
セドは ネリネに
「マリア自身が 望む未来を 変えることはできない......」
