2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
もしかしたら この街やこの生活が 最後になるかもしれない......それでも 覚悟を決めて 迎えにきた 東條さんと 研究所へ向かった。 車の中 無言の静けさが 事の重さを 知らせていた...僕は サクラの事だけで 頭がいっぱいで サクラに会うまでは この動揺は …
儀を受け継がれし者 星流るる時 大地はざわめき 願わくは 叶えし事柄 実るる...... 意識有りて 眠りし 目覚めるしは 星流るる時 大地はざわめき 血受けぬ者 現れし 願わくは 叶えし事柄 実るる......滅びる 大地広がりて 苦し日々 流るる 願い叶るて 信るれ…
僕の問いに ゆっくりと 女は話始めた。 「この話は きっと......あなたは 理解できなく 戸惑い 疑念を抱くでしょう。 何故なら サクラは......あの日を 何度も何度も 見ていたから......私も 最初は サクラの妄想で おかしな事を言う子だと 思ってました。 …
思っても見なかった 登場人物に 僕の思考は停止...... 我に返ったのは 中井さんの 言葉だった。「私の依頼人の......東條さんです。」 驚きは......何度でも 繰り返し やってきた...... そして、何事もなかったかのように 淡々と会話を進める中井さん 注文し…
あの日 「ごめんなさい......来てくれたのに......本当に ごめんなさい......」 申し訳なさそうな サクラを見て 僕は つい紳士ぶって 「僕の事は 気にしなくていいから......退院おめでとう......落ち着いたらでいいから 連絡して......じゃ」 と、帰ってし…
結局 僕は何も聞けないまま 時間だけが流れ サクラの退院の日を迎えた...... 11時に退院の予定を聞き 早めに病院へと向かう 3階の病室の前には 今までにない光景が...... スーツ姿の体格のいい 男の人が3人 圧倒的オーラを 纏い立っていた。 その中の 一人が…
仕事の帰り サクラの病室に ほんの僅かな時間 顔を見る そんな感じの毎日だった...... 今日は 朝から病院へ行くことに 病院に着いたのは 10時頃だった。 3階の病室に入ると サクラはいなく 看護婦さんに訪ねると 1階のリハビリステーションで 歩行訓練をして…
暫く サクラは リハビリの為に 入院する事に......ただ、サクラの母親の配慮で 入院先は僕の住んでる街から 車で30分くらいで 行ける距離の病院を 選んでくれた。 仕事終わりに サクラが入院している 病院に行くのが 今では日課になり 二人の時間を大切に過…
このところ 予期せぬ事ばかり起きて 気持ちが追いつかず なかなか サクラに会いにいけなかった...... そんな中 一本の電話が店に 僕は 急いで店を早退し タクシーで サクラの家向かった...... 向かうまでの いつもの景色が 焦りと緊張で全く目に 入らず.....…
同窓会での 中井さんとの出来事を 忘れかけた ある日...... 店に出勤し 事務所のパソコンでpopを作成していたら......杉田さんが 「新しく入ったスタッフを紹介するわね。こちら、今日から働く事になった 中井 しほさん!板谷くんと 同級生だって」 僕は ビ…
中井さんは ホテルに泊まってるらしく 僕は タクシーを呼び 泊まっている ホテルまで 送る事に......他の同級生たちは 沢井を含め 二次会へ 向かった。 残された僕は 中井さんの腕を 僕の肩に回し 支えながら タクシーを待つ 15分後 タクシーが到着 中井さん…