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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 28話 「出会い」

セドの記憶とは......(回想)

まだ、セドが天界で神に仕えていた頃
セドは、神を崇拝し 神のお言葉は全てだと 神あっての自分だと この天界にいるまでは 疑問に思う事など ありませんでした。

よく神は
「セドよ!ここから見える 星に地球があるのが 分かるであろう......もうそろそろ 終わりにしようか......」
セドは、地球には 興味がなく
「神がなさろうとする事に 私は同意致します。」
こんな 話をしていました。
ある日、セドは神に呼ばれ 命を受ける事に
神のお心が決まり セドに

「ならば セドよ お前に命じる あの地球に住む マリアと言う人間を この天界に連れてき その後 地球を消滅させよ!それまで お前に時を与える!」

セドは 跪き深々と頭を下げ
「かしこまりました。」
神の命を受け 地球へ......

セドは マリアの住む 村の外れに降り立つ
初めて見る 景色に戸惑いながら 辺りを見渡すと......小屋がひっそりと建っていました。
気配を感じ 小屋の方へ 足を運ぶ
すると......小屋の中から

ここで初めて セドは目を奪われ 言葉を失い 我を忘れてしまった 瞬間でした。
小屋の中から 出てきたのは
艶やかな 長い黒髪を 簪でまとめ 透き通るような 白い肌 目は切れ長で とても美しい女性でした......
女性は セドの姿を見
「あなたは 神様の使いでしょうか?」
と、優しく微笑みかけ
その微笑みにも 心を奪われるセド
女性は もう一度
「どうなさいましたか?」
優しく問いかけ
セドは ようやく我に返り

「あなたは マリアなのですか?」
と、唐突に聞き
女性は 突然 名前を言われ 戸惑いながらも

「は......はい......」
と、答えました。
すると、また唐突に
「神が 天界でお待ちです。一緒に入らしてください。」
マリアは 丁重に
「あの......お断り致します。ごめんなさい。」
深く頭を下げました。
今度は、セドが驚き
「何故ですか?」
と、マリアに問いかけ マリアは
「いく理由がありません」
と、キッパリと答えたのです。
それにも、セドは驚きが隠せず
「神が あなたをお呼びなのですよ!」
声を大にして問う
少し困った マリアは
「何故 神様は 私をお呼びなのでしょうか?」
セドは 坦々とした口調で説明を始め

「それは、私には分かりませんが あなたを連れ天界にいき その後 地球を消滅させるよう 命を受けました。
私は それに従うまでです。」

マリアは 神様の言葉に かなりの衝撃を受けてしまい 言葉を失なってしまいました。