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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 「思い」20話

セドの言葉を 聞いても ネリネは どうしても 納得ができません......
未来の為に マリア自身が 犠牲になる未来ってなんだ......悲しすぎる......
泣きながら セドに訴え
ネリネは セドが見た時代の マリアに会いに......

この時代の マリアは まだ10歳
この時 一人で 遊んでる マリアの前に ネリネは 現れました。
マリアは ニッコリ 笑って
「こんにちは!ねぇ 一緒に遊ぶ?」
ネリネは 泣きそうになるのを グッとこらえ
「うん!」
と、微笑みました。
すると マリアは 手を差しのべ
「あっちの森に とっても可愛い 小鳥さんがいるの。
一緒に 見に行こう!」
ネリネは マリアの 手をとり 嬉しそうに
「うん!」
と、答えました。
二人は 本当に 楽しそうに 何時間も何時間も 駆け回ったり 寝転がって くるくると 転げ回ったり とても 楽しい時間を 目一杯 遊びました。

セドは その状況を 優しい眼差しで 見守っています。

どれくらいの時が 過ぎたでしょうか...
もう すっかりと 夕日が落ち だんだんと暗くなり マリアは 少し 寂しそうに

「......もう 暗くなってきたから...帰らないといけない......一緒に 遊んでくれて
ありがとう!あのね...あたしは マリア
あなたは?」
ネリネの 心中は 複雑でしたが
ネリネ...」
ネリネが 答えると マリアは ネリネの両手を 優しく握り
「楽しかった!ありがとう!じゃ帰るね」
握った手が離れ マリアが 大きく手を振り
「バイバイ!」
そう言って 駆け出そうと 後ろを向いたマリアに ネリネ
「あっ......明日も......明日も また遊ぼう!」

振り返る マリアの 笑顔が とても悲しく見えた ネリネでした。