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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「届かない思い」22話

どれだけ叫ぼうが どれだけ正しい事を言おうが ありったけの思いを訴えようが......村の人たちに 届く事は......皆無でした......

ネリネは 悲しすぎて 心が折れそうで
涙が溢れ落ち......絶望に変わりました。

人が恐怖から 悪の感情を作り自分自身を 守るために 悪に支配されるのだと 初めて知り
それは、愚かで醜い 残酷な感情
悪を正当化し 多勢に無勢で 幼いマリアを 悪者にし マリア一人の意見は 尊重されない
一人は 多勢には 勝てない......何もしてなくても......存在が悪だと.........

「本当の悪は あなたたちだ!マリアは何も......悪い事なんてしてない!何故ちゃんと 見ようとしない!何故 ちゃんと話を聞こうとしない!自分と同じ 血が流れて 心だってある......まだ 幼い子供に こんなにも 酷い事が 何故できる?
自分たちは 親であって 子もいる身で
同じように 子に言えますか?
どんな人も 皆同じ血が 流れて生きてる あなたたちだけが 赤い血が 流れてる訳じゃない......事を 何故分からない
本当に 自分たちの してる事が 間違ってないと 子に言えますか?
あなたたちと 同じように 人を差別して 大人になって また同じように......
何度繰り返す つもりですか?」

セドは 思わず 村の人たちの前に 姿を表し 思いを伝えずには 要られませんでした。

この日を最後に マリアは森で暮らす事に......