crossorigin="anonymous">/script>

小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 最終話 「ゆくえ」

ネリネのお陰で 光の輪を 回避できたセドは
今 神の前に......

幾つもの時代から 送り届けられた 式神たちと共に そして、消えていった 式神たちの思い
セドは 神の前で 呪文を唱えた......
セドの体が 光輝き 熱いオーラを放つ 全身から 放つオーラは 神をも魅了させる......


一方 小屋の中で 死んだように ベッドで眠るマリアの目が ゆっくりと......開いた。
そして、体をゆっくりと起こすと 向きを変え 床に足をつき ゆっくりと 立ち上がり 壁づたいに 小屋の外へ

マリアは 神の目の前で 光輝くセドを......そして、式神たち......ネリネを......
崩れ落ちそうになる体を 一歩づつ前に......

それに気づいた ネリネは マリアの元に駆け寄り マリアに抱きつくと 涙が溢れ
「マリア~」
と、何度も名前を呼び マリアの胸に顔をうづめ 声を出して 泣き出してしまいました。

その声に セドも気づき セドの光輝く体も 元に戻り マリアの元へ
そして、神も......

セドは 迷う事なく マリアを強く抱きしめ
思いを 押さえる事が できませんでした。

それを見た神が 驚愕の事実を セドに伝えます。

それは......
神とも思えない 行動でした。

ゆっくりと 膝枕づくと セドを見上げ
「幾つかの ご無礼を 心よりお詫び いたします。」
深々と 頭を下げたのです......セドもネリネも それを見て いったい 何なのか 唖然としてしまい 言葉を無くしてしまいました。
すると......マリアも 深々と セドに頭を下げたのです

セドは
「どうしたのですか?マリアまで」
すると 神が
「私は 神に支える ジュゴンと 申します......今、セド様が 混乱されるのも 無理がありません......セド様は 私が支える 神......ただし その記憶は 封印されたのは セド様ご自身
私は セド様の命を受け 神の力を 授かりました。
セド様は ご自身が創作された 地球をとても愛しておられ その地球に暮らす マリア様もとても 気にされていました。
そして、地球に暮らす 人間たちの 欲に満ちた憎悪を とても悲しく嘆いておられ このままで良いのかと
そして、ご自身の目で 確かめるために 神と言うご自身の記憶と地球の全ての記憶を消し
私に 神の力を与え もし、セド様自身が この地球を消滅させるのであるなら マリアだけでも救いたいと しかし、マリア自身が それを望まないのであれば セド様自身を 封印しろと......
私は セド様を封印し その後 マリア様に その事を お伝えしました。
セド様は......ただ私に封印しろとおしゃっただけで それ以上は 何も命令されませんでした......私は セド様の意思とは別で 勝手に マリア様に お伝えし マリア様は セド様の封印を解く為に ご自身の命をかけられたのです。
神の封印を解くカギなど 何も無いのに......
そして、長い長い年月をかけ セド様の封印を解き セド様に この地球に 暮らす人々の感情という中でしか 生きられない者たちの心を セド様に知ってほしいと それを知る事は地球を全ての人を守る事と......

セド様が この時代にたどり着く事が できたのも セド様の地球を愛する心と マリア様のセド様を救おうとする力が ここで暮らす人々を救う事に繋がったのです。

そして、私は セド様に支える事が できた事を心より 感謝しております......
どうか 私の勝手な行動を お許しください。
そして、最後に セド様が 本当にお望みだった願いを......どうか 私ジュゴンを お忘れにならないでください......
そして、いつまでも マリア様の側で 感情のまま 生きてください!」


あれから数年後
マリアとセドの間に 可愛女の子が 産まれました。
その名 ネリネ



4◯◯◯年 地球消滅 原因不明


おわり