小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本を書いています。

ブログ小説「ネリネ」11話

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少女は これまでの 経緯を 話そうとしましたが、
この時代の マリアは 聞かずとも 意図を読みとれる......そんな 気がし 少女は 何も話さず そして、マリアの事も 聞くことはなかった......自分で 学び感じとる
そして、重要なのは マリアの最後を見届け 封印が解けるかを 確かめる事

この日から 少女は この時代のマリアと共に 魔物を浄化し 天に返す 日々を送りました。

そして、突然......それは 残酷な形で マリアが 迎える最後の日が......

マリアは この村で 数知れない程の 人たちを 助け幸せを 願ってきました。
しかし、村の人たちからの 迫害がなくなる事はなく
魔物が出るのも マリアが この村に住んでいる事が原因ではないのか...... と、考える人たちが ほとんどです。

けれど あの森で 助けられた 親たちだけは マリアの味方でした。

でも......そんな親たちも 村の人たちはマリアの仲間で 村を襲う魔物を 呼び寄せる者と 罵声を浴びせ 迫害の対象にしてしまったのです......
この事で その子供たちは とても悲しみ 親たちを守るために 残酷な決断をしてしまいました。


ある夜の事
マリアの住む森の家へ 子供たちは 松明を焚き やってきました。
そして、家の中にいる マリアに
「お姉ちゃん......ごめん......ごめんなさい......お母さんや......お父さんを それから......僕らを......た......たす......助けてくれた人なのに......本当に ごめんなさい
僕らは......どう......しても 村の人たちから お母さんやお父さんを............守りたい......です......こうするしか......なくて
ごめん.........なさい」
子供たちは 泣きながら マリアの家に火をつけました。

燃え上がる 家の中で マリアは少女に
水の結界を張りました。
そして、少女に
「名前がないのは 寂しいわ......あなたに 名前を......また会う日を 楽しみに
ネリネ......これが あなたの名前 ネリネ
ありがとう......最後の日に 一人じゃなくて......ネリネが 居てくれて 嬉しかったよ......」
少女は、結界を解く事が できず......もがき ながら マリアに迫る 炎をどうする事もできない......
そんな、少女を見て マリアは優しく
ネリネ......これが 私の宿命だから そして、人々を導くのも 私の役目......子供たちは 大丈夫......これから先 何が正しくて 何が間違いで 大切ものは何なのか 何を守ればいいのか きっと悩み苦しみ......見つける事が できるはず......
ネリネ......人は切り捨てる者じゃなく
育てる者だから..................またね............」

炎は マリアを包み 奪い去った......

少女は この時代で 初めての名前をもらいました。
その名は......ネリネ

「マリア......封印は解けなかった......
また会う日を楽しみにしてるよ......」