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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

2024-01-01から1年間の記事一覧

ブログ小説「遺言」約束 最終話

1年後 あの日......陽子さんが打ち明けた 父親への気持ちは......僕の父さんへの気持ちと一緒だった... 幼い時から 胸にしまっていた思い ただ......一緒にいたくて 話たくて......遊んでほしくて...... そんな 細やかな思いで 父さんを待っていた...... 父…

ブログ小説「遺言」依頼人57話

北山さんは 依頼人について 自分の目で 確かめて依頼を受けろと言っていたけど...... 初めての依頼で 嬉しさと不安が入り交じり 体が落ち着かず ソワソワしながら 僕はタクシーで 依頼の場所へと 向かっていた...... なんだか 見覚えのあるような道をタクシ…

ブログ小説「遺言」reason to live 56話

父さんの部屋で見つけた 陽子さんのお父さんが最後に残した物...... 僕と父さんと母さんが写った写真だけ除いて 最初に出会った 陽子さんの家へ送った...... 陽子さんからの 連絡はないまま 数ヶ月が過ぎ......その間 僕は 父さんが残してくれた事務所を使っ…

ブログ小説「遺言」もう一つの遺言 55話

陽子さんの手紙には...... 自分は父親の事を憎んでる事が書かれてあった...でも、母親が死ぬ前に 言い残した言葉が忘れられず......僕の父さんに 父親はどんな人だったのか 本当に母を愛していたのか 教えてほしいと そして 母親が教えてくれなかった 父親が…

ブログ小説「遺言」つながり 54話

あれから実家に戻った僕は 陽子さんが父さん宛に送ったと言っていた手紙を探した...... 初めて入る 父さんの部屋 机の上に 置かれた 本や書類は乱雑に積み上げられ 本棚には 僕じゃ読むきにもならない 難しい本ばかり並んでいた......本をなぞるように見てい…

ブログ小説「遺言」佐山陽子 53話

会えると思っていた......陽子さんに会えず......不安で 僕は 北山さんなら何か知ってるんじゃないかと訪ねることに...... あれから 静さんは 精神科病棟ではなく 自然の風景が見える施設へと移っていた。 今日、そこで北山さんと会う事になっていが......ど…

ブログ小説「遺言」心動 52話

僕はずっと 人は一人でも 生きていけると思ってたけど......一人で生きるのは なんだか淋しいんだと......今回の事で かなり実感していた...... 誰かの為に 心が動く人たちを 目の前にして 感じる事をやめていた 自分が心を動かされ 誰かの為に 心で動く....…

ブログ小説「遺言」願い 51話

僕の 言葉に 北山さんも三田村市長も 岩本圭も 驚きが隠せず 「何故!?」 北山さんが 問いかけた言葉に 三田村市長も岩本圭も 同じ思いのようで 僕の顔を見た...... 僕が どうして 見てもない 事故の内容を答える事ができるのか 3人には理解できないだろう …

ブログ小説「遺言」掴んだ手 50話

怒声を上げ 僕の胸ぐらを掴む 三田村市長 「これ以上は 許さない!前も話したけど 守りたい者の為なら 君を殺すこともできるって......」 僕は......胸ぐらを掴まれた 三田村市長の手を握り 「僕の話を最後まで聞いて それでも殺したいと思うならどうぞ.....…

ブログ小説「遺言」扉の向こう 49話

(父さん......僕に皆の心を 動かす事ができるのか......不安です...) そんな思いも ありながら 精神科病棟の8畳程ある個室へと向かう...... 個室の扉の前で 僕は陽子さんに 「陽子さんとカズヤ(男の子)はここで 暫く待っててほしい」 陽子さんは 察してくれ…

ブログ小説「遺言」数日前 48話

僕は 皆を集める数日前に 岩本圭を訪ねていた。 岩本圭が何故この精神科病棟に あの日 自ら入ったのか......この事件が 父さんが仕組んだ事なら......きっと...... 確かめたかった......岩本圭がここにいる理由が 守りたいものの為なら...

ブログ小説「遺言」集合 47話

三田村市長と話てから 事務所に戻り 父さんが残した最後の手紙を読む事を決めた...... ハサミで封の端を慎重に切り 手紙を取り出す......手紙を開くまでの 心境は 心臓に穴が開きそうなくらい 緊張し......不安で不安でどうしていいか分からなくなっていた..…

ブログ小説「遺言」素 46話

三田村市長は、ゆっくりと立ち上がると大きな窓の前で立ち止まり......窓の外を眺めながら 僕に 「君は......本当に......柏木さん そっくりだね......顔も声も...... 北山も......そう思っただろう...... ここからは......市長としてじゃなく私自身として …