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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

僕らが見た空

ブログ小説「新人」15話

同窓会での 中井さんとの出来事を 忘れかけた ある日...... 店に出勤し 事務所のパソコンでpopを作成していたら......杉田さんが 「新しく入ったスタッフを紹介するわね。こちら、今日から働く事になった 中井 しほさん!板谷くんと 同級生だって」 僕は ビ…

ブログ小説「誘惑」14話

中井さんは ホテルに泊まってるらしく 僕は タクシーを呼び 泊まっている ホテルまで 送る事に......他の同級生たちは 沢井を含め 二次会へ 向かった。 残された僕は 中井さんの腕を 僕の肩に回し 支えながら タクシーを待つ 15分後 タクシーが到着 中井さん…

ブログ小説「同窓会」13話

「あー!来たきた 板谷くん!こっちこっち」 今日は 高校の同窓会で 久しぶりに 皆の顔を見た...... 居酒屋の座敷を借りて ローテーブルが並ぶ間を 挨拶しながら すり抜け 呼ばれた席に座った。 「おー板谷!久しぶり!お前......大変だったな......」 高校…

ブログ小説「二人の時間」12話

サクラと過ごす日々が ゆっくりと流れ 出会って2年が過ぎた...... サクラの眠る 部屋の窓から 見える景色は 緑の葉が 赤や黄色と色づき 秋がきた事を感じさせていた...... ベッドで眠る サクラの横で イスに座りながら 話した。「サクラ 窓から見える紅葉が…

ブログ小説「願い」11話

僕は ページを巡るたび 目頭が熱くなり...... サクラの思いに 胸が苦しく 何も知らなかった事に 苛立ちを抑えれなかった...... サクラが......見た空は いつ来るか分からない絶望の始まりで 毎日 見上げた空で 今日じゃなかったと 安堵する サクラの姿が見え…

ブログ小説「回想」10話

書斎で見つけた 書物の中に 一冊のノートを見つけた...... それは、衝撃的な言葉から 始まっていた。 ラジオの君...... あの日 突然ラジオから ジィジジジー ノイズが 私は、ブラックコーヒーを飲みながら ラジオを叩いた...... 「......家電の買取りは 年式…

ブログ小説「見つけたもの」9話

「いつも、娘のために...ありがとうね......ゆっくり見ていって......」 ドアを開き 母親は書斎を後にした。 ゆっくり中に入ると 壁面全体が本で 埋め尽くされ その数に圧倒され 言葉が出ず 息をのんだ。 まるで図書館のような この場所で サクラは ここで本…

ブログ小説「届けたい思い」8話

穏やかな風と共に 舞うように踊る 桃色の小さな花びらたち 僕はゆっくりと止まる 車椅子の向きを変え 車輪のロックをかけた...... 太陽に当たらない肌は 陶器のように白く 頬についた 花びらは まるで頬紅のようだった。 満開の桜の前で 車椅子に座るサクラ…

ブログ小説 「消えた記憶」7話

「スミマセンが 少しの間で いいので サクラさんと 二人にしてもらえないでしょうか?」 僕は 頭を下げ 頼んだ。 少し不安そうな顔の 母親だったけど 二人にする事を 許してもらえた...... 部屋を出る 母親を確認し 僕は サクラさんの手に触れ...... 少し話…

ブログ小説「サクラ」6話

初めて入る お屋敷は 門から玄関までの 距離が長過ぎて 僕を不安にさせる...... もうお腹がいっぱいだ......見てるだけで そんな気分になる お屋敷の玄関前 案の定 頑丈な扉は 勝手に開いた...... 僕の目の前に お手伝いさんらしき人が 誘導してくれ..... 覚…

ブログ小説「迷い」5話

僕は 職場の店長に無理を言って 明日休みをもらい メモ書きに書いてある 住所を頼りに その子に会いに行く事にした...... 次の日 僕は とある駅で 電車を降りた...... 駅を出ると階段を降りて すぐ横に 陶器でできた デカイ湯飲みなのかそんなのがケースに入…

ブログ小説「何処へ」4話

一年後 なんとか街は 少しづつ 元の形へと近づき いろんな人たちの 支援やボランティアの方々の協力で 僕を含め 残された 街の人たちは 何とか生活が 出来るようになった。 僕が 働いていた リサイクルショップも 小規模には なったけど 何とか店を開ける事…

ブログ小説 「声」3話

隕石が落ちた あの日 僕に勇気をくれた...... 足がすくんで 叫ぶ事しか できなかった......外は地獄で 怖くてたまらなく 僕は 無意識に店の中へ......逃げてしまった...... 「ジジジィージジジィー とおジィートオルくん 聞こえますか!ジジジィー」 何処か…

ブログ小説 「破壊」2話

この時 僕が見た空は...... 無数の隕石が 光輝き流れ落ちてゆく 光景......僕は 息をのみ込む程に 圧倒され この状況の中 言葉に出たのは 「キレイ...だ...」 だった......それも つかの間 爆撃が落とされたような 爆音に 我に変える 落ちた隕石は 次々と建…

ブログ小説 「僕らが見た空」小石川弥生作

2xxx年 僕の名前は 板谷 トオル 18歳 高校を卒業しリサイクルショップに入社 彼女は いなく 平凡で退屈な毎日を送っていた......あの日までは...... 7月に入り 蝉の声はミーンミーンミーンと 朝から うるさく ジメジメした蒸し暑い中 寝苦しさで 起きるはめ…