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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 「破壊」2話

この時 僕が見た空は......
無数の隕石が 光輝き流れ落ちてゆく 光景......僕は 息をのみ込む程に 圧倒され この状況の中 言葉に出たのは
「キレイ...だ...」
だった......それも つかの間 爆撃が落とされたような 爆音に 我に変える

落ちた隕石は 次々と建物を破壊し
爆風と共に 激しく揺れる大地
僕は 急いで 店の中へ 駆け込んだ......
初めて見る光景が あまりに 恐ろしく怖かった......ラジオを持つ手もガタガタ震え よく分からず テーブルの下へ潜った。

どうしていいか分からず ただただテーブルの下で震え 耳をふさぎ 何も聞かないように
早く終わる事だけ考えてた......

爆音は 耳を塞いでも 聞こえてくる 恐怖でしかない
店の中にも 窓ガラスが割れ 破壊しながら散乱する音に

僕は 毎日が退屈で平凡だと ずっと思ってたが この時 自分の思ってた 退屈で平凡が一番の幸せだと 神様に必死でお願いしてた。

その時 ラジオから
ジィージジジー

「だれ......か きこ ジジジィー......すか...ジジジィー」

この状況で ラジオ放送かよ!ふざけやがって
何だかムカついて ラジオのスイッチを切った......


どれだけの時間を耐えたか......あの爆音は 嘘のように 静まり返り

店の 全崩壊は免れたが......天井を見ると 幾つかの穴が開き それを見ると 自分自身も危うかったと 生きてた事に ホッとしたが...
僕自分自身 飛んできた ガラスの破片や衝撃で 多少切り傷や打撲で体が痛く 無傷で終わるはずもなかった。

散乱した 商品や什器を掻き分け ガラスの破片を避けながら 外へ出ようと必死に入口に向かう......
入口にある ガラスの扉は 粉々に崩壊し
そこから見えた光景は.......
朝見た街の姿はなく......戦争を知らない僕でも ここが戦場だったのかと......思えた......

一瞬で 街が崩壊してしまった。

傷ついた人たちの うめき声やサイレンの音 警報器が鳴り響き 所々で 建物が燃えていた......そして、煙と瓦礫の粉が舞い
それを 僕は......何もできずに .....ただ...そこで
「だ......だれか......いませんか!だれか 聞こえますか!だれか だれか......へんじを...してください......だれか......たすけて...ください!」

ただ そこで 叫ぶ事しか できなかった......

僕は この場所から 一歩前に進む 勇気がなかった......