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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「同窓会」13話

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「あー!来たきた 板谷くん!こっちこっち」
今日は 高校の同窓会で 久しぶりに 皆の顔を見た......
居酒屋の座敷を借りて ローテーブルが並ぶ間を 挨拶しながら すり抜け 呼ばれた席に座った。
「おー板谷!久しぶり!お前......大変だったな......」
高校の時 まあまあ 仲よかった 沢井が気をつかいながら 僕に話しかけてくれた。
「まぁ......なんとか やってるよ。」
どう話していいのか 分からず とりあえず 生活できてる事を 伝えた。
すると、最初に 僕を見つけ 呼んでくれた
中井さんが
板谷くんは なんか 変わらないね......今何やってるの?」
「あぁ......リサイクルショップで働いてる」
「えー!?」
なんだか 分からないけど 皆が一斉に 驚いて
「マジ?意外だね......てっきり 美大に行くと思ってた......」
板谷 絵うまかったからな......もう描いてないの?」
「......まぁ 今は描いてないかな」
と言うか......あの時から 描けなくなった......
「やっぱ......あれか......」
沢井が言いかけて
「沢井!」
中井さんが 止めた......
皆の空気が 一瞬で氷ついたように 重たい空気が流れ 僕は
「ねぇ、まだ乾杯してないよね
せっかく 皆の顔見れたし 乾杯しよ!」
沢井も 空気を読んで
「おっ!そうだな 乾杯しよーぜ!」
皆も つられて
「そうだね!」
とりあえず 空気が戻り
「乾杯!!」
片手にジョッキをもち 鳴らしあった。

たわいもない話で 盛り上がり 皆で懐かしい高校時代の話に花を咲かせ 時が過ぎ
酔いも回り 中井さんの一言で 一変
「私 実は 板谷くんの事 好きだったんだ」
爆弾を到来させた。
僕は 思わず 飲んでた ビールを吹き出し 回りの人に 多大な迷惑をかけてしまった。

皆も 吹き出し笑いをしながら
「そう言えば 板谷くんって 女子から密かに人気があったよね」
意外過ぎて 僕自身モテてる記憶がなく 首をかしげるしかなかった。
「あの頃は 板谷くんに 話かけるの なかなか勇気いったよね......ほとんど 美術室で 絵描いてたし......隠れて見てるって感じだよね。
それに......女子に興味ない感じだったしね。」
いやいや......あるし......
板谷は ムッツリだからな!」
沢井が 冗談で 爆弾を投げてきた。
「いやいや......普通に好きだから」
そんな掛け合いで 笑いもおき
「今、付き合ってる人いるの?」
中井さんが 鋭い目線で 僕に問いかけた。

「付き合ってるって言っていいのか 分からないけど......大切な人がいる」
僕の言葉に 中井さんは
「そうなんだ......やっぱいるんだね...残念」
そう言って ビールを飲みほした。

そんな感じで 時が過ぎ
そろそろ
同窓会もお開きの時間になり 何故か ベロベロになった 中井さんを僕に押し付け 解散となってしまった......