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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 「声」3話

隕石が落ちた あの日 僕に勇気をくれた......

足がすくんで 叫ぶ事しか できなかった......外は地獄で 怖くてたまらなく 僕は 無意識に店の中へ......逃げてしまった......

「ジジジィージジジィー とおジィートオルくん 聞こえますか!ジジジィー」

何処からか 僕を呼ぶ声が......その声を探して 掻き分け 見つけた 声の元 それはラジオから流れてた。

トオルくん ジジジィー だいジジジじょうぶですか?聞こえてますか?ニュースを見ました...トオルくんが 住んでる街が......たいへんジジジィーに なってるって...ジジジィー ジィー」

僕は 両手でラジオを 掴むと
「誰か 助けてください!ま......街が......まち...が......みんなが......死にそうで......どうしたらいいか......分からないんです......お願いします!」
気がついたら ラジオに向かって 叫んでた。

返事が 返ってくるはずもなく それでも...どうしようもなく すがる思いで 訴えた。

誰でもいいから 助けてほしくて......

人は 不安で 押し潰されそうな時 勝手に涙が溢れるんだと 初めて気づいた......情けないけど......涙が止まらない

流れる時間の中を 一人逃げて 隠れて 時を過ごし 立ち上がる勇気がほしかった
そんな時 また......ラジオから

「ジィージジジ......がんばって...ジジジィー
負けないで...ジィージジジ 負けないで...」

今の僕に 刺さる言葉だった....

ありがとう......
誰か 分からない 君の声で 僕は立ち上がる事ができたよ...
心に思い 僕は ラジオ片手に 店を出た......

僕のように不安で 心細く助けを待ってる人を 僕にできる事を 見つけるために......