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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「二人の時間」12話

サクラと過ごす日々が ゆっくりと流れ 出会って2年が過ぎた......

サクラの眠る 部屋の窓から 見える景色は 緑の葉が 赤や黄色と色づき 秋がきた事を感じさせていた......
ベッドで眠る サクラの横で イスに座りながら 話した。

「サクラ 窓から見える紅葉が スゴくキレイだね。少し ベッドを起こしてあげるから 一緒に見ようか。」
電動ベッドのボタンを押しながら 角度の調節をし サクラの体を起こした。

「ほら!見えるかな......キレイだね......今度
一緒に散歩しような......」
サクラの長い黒髪を 優しく整え
僕は サクラのノートを 見た事を話した。
「サクラは......ずっと 一人でがんばってたんだね......ごめんな......勝手に サクラの書いたノートを 見ちゃったんだ......
もう 一人じゃないから......」
僕は サクラの手をとり
「サクラの声が 聞きたいな......サクラの笑顔が見たい......なんてね......
僕の声は サクラに届いてるかな......」

その時
サクラの目から 一筋 涙が流れた......
「僕の声......届いたんだね......」
僕の目にも 涙がこぼれ 優しくサクラを 抱きしめた......

愛しい人......僕の理性が......なくなり
サクラの唇を そっと指でなぞる......
「ごめん......サクラ」
サクラの真っ白な頬に キスをした......