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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「遺言」真実の手前 8話

電車に 揺られながら 帰り際に 渡されたメモを見た......そこに書かれてあったのは 陽子さんの 携帯番号だった......
もう 会うこともないのに 僕は そのメモを そっとリュックの ポケットに忍ばせ......自分の行動に なんだか笑えた......

色々 思う事はあるが 別に誰が悪いわけでもない......そう思う方が楽で 初めの感情とは別の 感情も生まれ
父さんの事を 知りたい自分がいるのを感じていた。

よく分からないが これが終わったら 父さんの......本当の気持ち みたいな物が 分かる気がして......きっと 僕は ずっと前から 父さんに 聞きたかった事なんじゃないか......そう思ってならなかった......


あれから 父さんが 記した住所を頼りに 数ヶ所を回り
父さんから 預かってた物を 手に入れた。
ペン.手帳.最後にカメラ 全部合わて5点

これが 父さんが残した 遺産なのか......まだ この先があるのか......
とりあえず 母さんにも 聞きたい事があったから 実家へ戻った。

実家へ戻って 僕は 母さんに 陽子さんから送られた 手紙の事を尋ねた。

母さんは 引き出しの 奥にしまった 陽子さんの手紙を 持ってきてくれ 僕に渡すと いつものように 席を外した......

僕は その封筒に入った 手紙を 読む前に 封筒に書かれてある 住所に驚きが隠せず それを持ってきた 母さんの気持ちも 信じられず 困惑が隠せなかった。

父さんは 何処に 住んでたのか?ここは 父さんと母さんの家で......ここに 書いた住所は 何処なんだ。
怒りがこみ上げ 母さんに問い詰めてしまった。
だけど......
母さんは まるで予測していたような そんな感じで ゆっくりと 僕に 父さんの事を語った
「あなたには 何も話した事がないけど
父さんの仕事は 亡くなられた人が どんな理由で 亡くなったのか 依頼を受けてその人の 最後をご家族に お伝えする事なの。
その手紙は そのご家族からの手紙よ。
ただ 母さんは 父さんが どんなふうに......いつ依頼を 受けているのか 細かい事は 告げられていないのよ。
告げない理由も あなたに 言わない理由も 私たちの為......母さんが分かるのは これだけよ......父さんが何を 伝えたかったのか あなた自信で 解明しなさい。
それが 解明できたら 母さんのお願いを聞いてほしい。」

なんとなくは感じてた......父さんが何をしてる人なのか......
そう言えば 僕は 父さんがなんで 死んだのか 母さんに聞かなかったな......