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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「遺言」映像 11話

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陽子さんと 父さんの事を調べる事になって とりあえず 父さんが使っていた雑居ビルの奥にある 事務所を拠点にし
そこで仮眠もできるように 簡易ベッドを置いた。
一週間過ぎて カメラの現像と腕時計を取りに行き
早速 事務所に戻り 陽子さんと 調べる事に......成り行きとは言え
僕たちは ほとんど この事務所で生活している程になっていて 事務所に戻ると 当たり前に 陽子さんがいる光景が 出来上がっていた。

そう......事務所のドアを開けると......
「あっ!明(あきら)くん どうだった?何か分かった?」
いつも 戻ってくると 陽子さんの声が......
僕は 何故か 安心できる この感じが 好きだった。
「あぁ この腕時計に 父さんが 残した物があったよ」

僕は 腕時計を取り出し コンクリートの 壁面に腕時計を向け ネジを回した。

すると 腕時計から 光が......
「悪い 電気を消してくれるか」
陽子さんは 慌てて 入口近くにある 電気の スイッチを切った。

すると......光に照され コンクリートの壁に 映し出されたのは......僕だった。

それは 僕の生まれた時から 家を出るまでの 僕の成長の過程......

それを見せられて 僕は......どんな顔をしてたのだろうか......

僕には 父さんの記憶が ほとんどないのに 父さんには......どんな思いで これを見てたんだよ......こんな所で......

暫くそれを見てたら 急に場面が変わり
父さんのアップが 映し出された......