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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「遺言」生きる道 25話

僕たちが 探してた 矢上真一を 目の前にし 驚き過ぎて 情けないが 言葉が支離滅裂 状態に......

「やっ矢上真一?!なんで?引っ越さなかったんだ......てっゆうか 今まで隠れず どうして......はぁ~ どう言うことだ......ブツブツ......
自分でも めちゃくちゃな事を言っているのは 分かってる......
だけど普通は こう言うときは 身を隠して ひっそりと生活して 危険を回避するはずじゃないかって......それが何 堂々と......イヤ 悪くはないけど......
でも おかしくないか?イヤ おかしくはない.........のか ああーーーー
分からん!!」

どっと 疲れが 襲いかかり 体の力急に 抜け落ち 頭をかかえ ロビーの床に 僕は へたり込んだ。

何故......こんな回りくどい事を 僕は納得いく 説明がほしいだけで......頭の中がモヤモヤしていた。

陽子さんは そんな 僕を察するのか ロビーの椅子へと 誘導し 僕を 落ち着かせるかのように 肩を 軽く二回叩いた
そして、矢上真一は さらりと 重い言葉を 僕に

「最後の賭けだった......柏木さんが 息子が会いにくるからって......なんの根拠もなく言うから......俺は 柏木さんの 言葉を信じて待ったよ......お前を」

矢上真一の 真っ直ぐな 眼差しと 父さんの 残した言葉が 僕を我に戻した。

それから 矢上真一は
「俺の行動は 全て 柏木さんから学んだ事だ......人の心理をつく事が生きる道だとな......」

その言葉を聞いて ならなんで 父さんは......死んだんだ...

ふと、頭によぎったが 言葉には できないまま 持ち越した。

この夜 僕は 今日一日の 出来事を思い返しながら 父さんの生きた道を 同じように歩こうとしてる 自分に少しだけ誇らしく思え 父さんという人間を 知りたくなっていたのも事実だった......