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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「遺言」記事 21話

これは......かなり 時間のかかる作業となっていた。
陽子さんは 一年前から 調べ 僕は二年前の 日付から順を追って 探した......
見落としのないように 念には念を重ね進める事 二時間くらいか 子供の事件や事故に 繋がる情報はなく 三年前を 調べる事に......

日付から順を追って 調べていくと 一つ気になる記事に目が止まる......

3月31日
◯◯市◯◯町の ◯◯公園前の池で 11時から12時にかけて 6歳の 北山リオくんが 過って池に落ち 駆けつけた
公務員の男性によって 救助されたが 配送された病院で 当時6歳だった北山リオくんは亡くなりました。
事故から半年を経て

当時 公務員だった◯◯市の市長三田村氏は 当時の事をこう語っている。

尊い子供の命を 救えなく 今でも あの光景が忘れられません。
このような 痛ましい事故を防ぐ為に 私は 市民の皆様の安全を守り 住みやすい街を作る為に 一心不乱に前進して参ります。

その記事の片隅に 市長の顔が......搭載されていた。

記事を読み進めると 亡くなった少年の両親について書かれていた。内容によると

北山リオくんのご両親は 当時 公務員だった 三田村氏を責める発言をされていたと記事には書かれてあった。

その事について 三田村氏は
無念でなりません。
と、声を震わせ 思いを胸に
これからの私を 見て頂けたらと 深く頭を下げる様子が 印象的で そう答えるしか 今は できないと解釈しました。
三田村氏の 思いが ご両親に伝わる事を願うばかりです。

と、あった。
やるせない思いが 吹き零れる......
きっと......父さんも 何度もこんな思いと葛藤していたと思うと 胸に込み上げるものがあった......

僕は この記事を書いた 読売新聞社 記事担当の 矢上真一に 会い 当時の話を直接 聞くことにした。