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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「遺言」電話 16話

失踪なのか 事件なのか あの件以来 不安が隠せなかった......
陽子さんを 巻き込む訳にもいかず それとなしに 遠回しだが 陽子さんは 関わらない方がいいと 話てるけど.......もどかしいだけで

「私は 大丈夫だから 」
「私の心配より 明さんの お父さんを優先に考えてください。」
しまいには
「もう、この話はしないでくださいね」
だった......

そんな ある日
僕に 一本の電話が入った。
「もしもし......」
「もう この件に関わるのは やめた方がいい......柏木さんも ......」
「あの もしもし......」
プープープー
電話が切れた。
(おいおいおい なんなんだ?この件 父さんの事か?なんだよ......ヤバい事なのかマジで)

妙な電話がきて 僕は 父さんが 何にを調べていたのか 気になり初め......陽子さんに ちゃんと 状況を説明し 家に帰るように 説得しようと 試みたが......
陽子さんの意外な言葉に 僕は もう言葉を失ってしまった。

それは
「あー私 もうアパートを引き払って ここに来てるから 行く所はないです。」
僕の頭の中で なんなんだ この女はと 何度も繰り返して
僕の返す言葉も
「へぇーそうなんだ。」
と、鳩が豆鉄砲をくらったような顔で 悔やむにも 悔やまれない アホ面に 後悔の文字が 焼きついたのは言うまでもない。

陽子さん事は 受け入れるしかなくったが......あの電話の主は 父さんの事を 知ってる誰かで もしかしたら 失踪した あの人かもしれないと 思うのが妥当だ。

少なからず 事件性もありそうで 慎重に事を運ばなければ......そんな事を考え 陽子さんの顔を ふと見 この人に何かあっては そんな思いも 僕の中で 交差していた。

それから 数日後
テレビのニュースに流れた 身元不明の異体が空き家で発見されたと報道が入り

それが 失踪した あの人だと 分かったのが 数ヶ月後だった......

そして、僕たちは 亡くなった あの人の周辺を 調べる事に......