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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「遺言」逃亡 17話

僕と陽子さんは 日が昇る 明るいうちに 行動するように決め 絶対 単独行動は取らない事を 前提に あの家の周辺を調べる事にしたが 少し......嫌 かなり不安でしかなかった。

何故なら
陽子さんは 最初の印象とは 全く別人のように 積極的で どんどん 周辺の家で聞き込みをしてくれ
僕は 助かりもしてるが 最初の大人しめの方が よかったなと......思いつつ 共に行動してたからだ。

聞き込みを開始してから 時間だけが過ぎ この周辺の人たちは 口が重く 話したがらない
やっぱり あのタクシーの運転手が言っていたように 関わりたくないのだろう......そう 最初は思ってたが......

聞き込みをするに従って ある事に 気がつく

それは 皆......何かに怯えていると言う事だった。
何に 怯えているのか 怯えると言う事は......何かを 知っているようにも 思えてならなかった。

夕方近く 学校から帰宅する 子供たちが 多くなり
ふと、通りががった子供に 声を掛けてみた。

「ねぇ 君たち ここの家に住んでた人知らない......」
かと 聞いている矢先に
少し離れた 四つ角から 警察を 引き連れ ここに住んでいる住民と一緒に 僕たちの方へと 近づいてくるのが見えた。

頭の中で ヤバいと言う文字が デカでかと 浮き上がり とっさに 陽子さんの手を掴んだ。
この場を いかに逃げ切るか 頭の中は その事だけに集中

ふと 子供が
「おじさん!こっち」
と、僕たちを 先導し初め 陽子さんも僕も 行くがままに 従っていた。

それは 過酷な道のりで 子供だから 行ける所を 無理やり 突っ込み 髪の乱れや 服の汚れ 気にする間もなく 大人二人 必死になりながら 着いていくのがやっとだった。

ようやく 足を止めれたのは 廃墟跡地だった。