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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「空白」23話

儀を受け継がれし者 星流るる時 大地はざわめき 願わくは 叶えし事柄 実るる......
意識有りて 眠りし

目覚めるしは 星流るる時 大地はざわめき 血受けぬ者 現れし 願わくは 叶えし事柄 実るる......滅びる 大地広がりて 苦し日々 流るる

願い叶るて 信るれば やがて 一つになりて
滅びる大地に 芽が宿り 再び生となりゆる

中井さんが 何か言っていたけど 全く耳に入らず そのまま アパートへ戻り サクラが書いた 書物を何度も 読み返した。

目覚めるしは 星流るる時......とは
サクラの目覚める日は 星が流れた時......
ここは......過去とは 違っているのか......
星流るる時......これは 隕石が落ちた日......
だとしたら......やっぱり 過去とは 違う......
隕石が落ちる前に 目覚めた......

願わくは 叶えし事柄 実るる......
これは 僕とサクラが 出会えた事の意味なのか......
血を受けぬ者......僕のこと......
滅びる大地広がりて......滅びる大地は 地球なのか......
ページを巡り ブツブツと独り言を言いながら
ふと、空白に目をやる......
ここは 何で......何も 書かなかったのか......
それとも 書けなかったのか......
そもそも この詩のようなものは いつの時代なのか......
僕自信が 分かるのは サクラが書いた日記......これは 僕の記憶にもある出来事だから 今のサクラが 書いたものだ。
ない頭を降るに回転させ 絞りまくった。
このページにある空白は 何でこんな中途半端なところに......前見た時は考えてなかったから 気づかなかったけど......

よく見ると......書物の最初に書いてある 詩のようなものは 完結してるように 書かれてるけど
他のものは 途中で文が 終わってる.....
細かく ページを巡り やっぱりそうだと確信できた。
じゃ.....書かなかったんじゃなくて 書けなかったんだ。
過去が変わってしまったから......書けない状況......
サクラが目覚めて......研究所......?
だから 書けなかったのか...

僕は あの女......東條さんにもらった 電話番号にかけ
直ぐにでも 行けると 連絡を入れた。