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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「見つめ合う二人」16話

このところ 予期せぬ事ばかり起きて 気持ちが追いつかず なかなか サクラに会いにいけなかった......
そんな中 一本の電話が店に
僕は 急いで店を早退し タクシーで サクラの家向かった......
向かうまでの いつもの景色が 焦りと緊張で全く目に 入らず......
胸の鼓動が 熱く激しく 叫んでいた。
気持ちだけが 前に進み 体だけが たどり着かず 頭の中で まだか 早く着けと 願った。

到着すると 同時に タクシーを飛び降り 門の前
門が開くのも 玄関の扉が開くのも ヤキモキしながら サクラの元へ......

ここからは もう全ての物が 僕の目には映らなかった......サクラ意外は......

そして、やっと たどり着いた......

サクラが いつも眠っていた ベッド......
ベッドは 起こされ レースのカーテンから見える 影姿
鼓動は 爆発寸前だった......はずが......レースのカーテンを開けた瞬間 時が止まり 身体の力が 抜け落ち 空っぽに.....なった...
サクラの目が 僕を見つめ
僕の目が サクラの目を見つめ......
サクラの目から 零れる涙 唇が僅かに開き
僕に伝えた......耳には聴こえない 心の声が聴こえた...

抱きしめても 抱きしめても 抱き足りないくらいに
ずっとずっと......抱きしめあった...
サクラの 弱々しい腕が 精一杯 僕を包み
僕の目にも 涙が溢れた。

目覚めてくれて......ありがとう......
この日、起きた奇跡を 僕はずっと 忘れない
どんな 代償があったとしても サクラだけは絶対に守ってみせる......