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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「遺言」噂 13話

陽子さんが 写真について 連絡を何日も取り続けてくれていたが なかなか 相手側と 連絡が取れず 僕たちは 直接出向く事になった。

電車に乗り継ぎ 駅でタクシーに 乗り込んだ時の事
タクシーの運転手に 住所を告げると 妙な事を言い出した。

「お客さん この住所......まっ、行って見ますが あらかじめ 言っておきますけど......誰も みえないと 思いますよ......」

タクシーの運転手は 言葉を濁しながら 引っかかるような事を言い 僕は

「それは どういう事ですか?」
と、聞いてみた。

すると......困ったような 表情になり 口がまた重く 言うのを ためらうような そんな感じを見せた。

僕と陽子さんは 不信感をいだき タクシーの運転手に 詰め寄ると 渋々 話始めた。

「嫌......まいったな......ここだけの話ですよ......実際の事は 私も分からないんですが......何日前からか 神隠しのように 消えたんですよ......夜逃げか......事件か......警察も来ていましたが......何か進展があったとか そう言う話はなくてね......この街で こういった話は初めてだから......みんな怖がって 関わらないようにしてるんですよ......それでも 行きますか?」

今度は 逆に タクシーの運転手が 僕たちに 詰め寄る
僕も陽子さんも 少し迷ったが 行くことに決めた。