きっと 未来は一つじゃなく 何通りもあって
どの未来に行くのかは 誰も分からない......だからこそ 僕らは 信じた道を ただ進む
きっと そこには 僕らの願った 未来があると信じて......
あの頃
意識が戻らない サクラと見た変わりゆく季節 ただ二人で 細やかな日常を 送りたいと......
もう一度
僕は サクラの手をとり サクラの瞳を見つめ
「サクラ......この大仕事が 終わったら 二人で 街を歩いて 風を感じて 買い物したり 映画を見たり 遊園地や動物園......お弁当を持って
のんびり山に登って キレイな景色を見ながら 空を眺めて......
そんな 日常を サクラと送りたい......
ダメかな？」
サクラの見つめる瞳には 大粒の涙が ポロポロと零れ
震える唇を 噛みしめ 何度も頭を上下しながら
「うん」
と、何度も答えた。
そんな サクラを 優しく抱きしめ
「......サクラを 愛してます......」
僕らは この約束を ずっとずっと 忘れず 未来の僕らが また 出会えるように.....願った。
