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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「古記」32話

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沢井と中井さんには 頭があがらない程
ラジオから始まり パソコン 携帯 古い地図......
その都度 必要なものを 用意してもらい 助けてもらっていた。

僕らの事情で 巻き込んでしまった事をいつか二人に この恩を 返せる時が あるのなら 感謝と一緒に返したい......その思いを 今は心にしまい

一つ一つ調べ 記録していった。
沢井や中井さんは 毎日ではなかったが時間があれば 研究所に足を運び 一緒に調べてくれた。

調べが進むに連れ
僕自身が確信もなく 思ってた
未來はきっと一つじゃなく 何通りの未來があって 何処に進むかは 分からないと......ふと、頭の中を過った。

どんな小さな事でもいいから 何か手がかりになるかもと 古い記事に目を通したが 何も見つからず......
サクラの書物にある 過去のサクラが書いた 隕石の記事も 何処にもなく 謎だけが増え 僕らを混乱させた。

そして、まだ誰にも言えなかった もう一つの仮説も ここで成立しなくなった。

それなら......この書物は 何処からきたのか......それは サクラにも分からない事だった。