僕は 父さんが 凄い遺産を持ってるなんて 初めから 思ってはなかった。
ただ......僕に 何を残したのか
あの父さんが 見つけてみろと言う 何かを 知りたくて 探し始めたけど
それは......僕の 想像を遥かに越え
それが 事件に繋がるものだったとは あの時は 考えもしなかった。
あの子供が 僕に助けを求め 僕が 人を助けるなんて......誰も 想像しないだろう。
あの日から 僕と陽子さんは 写真に写る人物が 事件のカギに繋がると信じ 探していた......
しかし、そう簡単に 情報を人から 聞き出す事はできるはずもなく
だから、僕たちは 一つの賭けにでた もしかしたら 危険な賭けかもしれない......でも、やるしかない 自分の弱い心に 自問自答を繰り返し 決心を固めた。
携帯を使って SNSで写真を公開し あの街の情報を流してみた。
すると、さすがネットの力は凄く あっという間に 情報が集まり 僕たちは その中から 事件のカギを握る 人物に たどり着いた......が その事実に 身震いが止まらない 本当にヤバいとは この事なんだと 初めて味わう どうしようもない怖さなのか......
その人物は その街に住む 有名な......市長だった......
そして、やっと理解ができた。だから あの街の人達は 何も話せなかったんだと......知っていたとしても......
