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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「遺言」 調べ 12話

音声のない この僕の映像を見ていたら

突然 映像が途切れ 父さんのアップに 変わった......
父さんが 何を話ているのかも 分からず 動く口元を 読み取ろうとしたが 分かるはずもない......唯一 最後の所が スマナイと 言っているように 思えた。

もどかしさと 切なさが 入り交じり 何とも言えない 心持ちにされ もし僕が 一人で見てたなら 発狂してただろうと思いながら 心を隠した......

現像した 写真を見るのを 止めようかも考えたが 前に進むには 見るしかなく
戸惑いながらも 写真を取り出した。

陽子さんと写真を 見ながら この写真はなんなのか......
数人写る 人物の写真が数枚
いくつかの 建物の写真

父さんは 何を調べていたのか......
写真の日付が だいたい 父さんが死ぬ3ヶ月前だった。
これには 意味があるのか ......

ふと、陽子さんが 呟いた。
「この、写真は どういう経緯で 預かっていたのか 詳しく聞いて見ましょうか?」

「それなら、この写真も 一緒に見てもらった方が いいかもしれないから 連絡入れて 写メで送るか 直接伺うか 確認取ってもらっていいかな?」

とりあえず 連絡の方を 陽子さんに頼んだ。
この時は まだ父さんの 最後の仕事がなんだったのか 分からず それが......まだ 続いてる事を 知るよしもなかった。