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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 27話 「無くしたもの」

100年前に戻った 二人が見た光景は無惨に変わり果てていました。

そして、次々と起こる出来事に ネリネは困惑の色が隠せません。
なぜなら マリアは眠ったまま ピクリとも動かず まるで死んでいるかのように......しかし 心臓は確かに 動いています。
もう一つは、セドが いきなり頭を抱え
倒れ込んでしまったからです。
この二つの 状況を目の当たりして ネリネは困惑し 言葉を失なってしまったのです。
ネリネは まずセドに
「セド!セド!大丈夫?どうしたの?」
呼び掛け セドの様子を伺うが セドにはネリネの声が 聞こえていません。

どれくらいの 時が流れたのでしょうか
突然、我に返ったかのように セドが立ち上がり 外へ飛び出し
天を見上げました......ネリネも 慌てて外へ......

すると......空から 眩いばかりの光が 現れ目を奪われた その瞬間
セドの目の前に
神々しく 立っている者が いました。

その者は......神
ネリネは その姿に 暫し釘付けとなり
立ち尽くしていました。
そんな中 セドは 神に問う
「マリアに 何をしたのですか?」

神は
「どうやら記憶が 戻ったようだな!ならば 分かるであろう......マリアは 天界に連れてゆき 天界で私と暮らす
それは お前も知っていたであろう...
何故、邪魔をすのだ!」

セドは
「神よ!あなた様は それをマリアが 望んでいると お思いでしょうか?」

神は、セドをあしらうように
「マリアの意思は 必要ない!この地球を消滅させ マリアだけ 天界へと連れて来なさいと お前に命じたであろう
何故果たさない!」

ネリネは この衝撃的な事実に ショックが隠せず 呆然と立っていました。

そして、セドの記憶が 戻った事に やっと気づいたのです。