僕だけが 覚えてる......過去の僕がいたことを......
過去の僕が 消えてから 東條さんも サクラも みんな 記憶を削除し 初めから過去の僕は この世界に 存在しない事になっていた......
そして、シナリオも......違うものになっていた......
無念の思いとは...僕は 何を引き継げばいいのか......何処にたどり着くのか......
分からなく 何もかも 終わりにしたくなった......
もしかしたら 今までが 夢だったのかもしれない。
僕の思考も はちゃめちゃで......おかしくなりそうで......苦しかった。
この研究所は 本当は 過去の僕が絵を描きながら 売れたお金を資金に 設立されたはずなのに......
東條さんも 過去の僕と協力し 研究所を任されるまで 知識を身につけた人だったのに......
意識のない サクラと見た あの桜も
サクラと見た あの移り行く季節も 全て記憶から削除されていた......
僕だけが......削除されなかった記憶
この時の僕は 悲しすぎて 壊れかけていた......。
