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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説「横顔」43話

あれから 月日だけが流れ この世界に来て 歳だけ重ね
僕は もしかしたら サクラとの記憶は 夢だったのか......
そんな風にも 思えてしまうになっていた......
ただ サクラには 出会えていないけど 前の世界で 同級生だった
沢井と中井さんには 出会えた......僕の事は知るはずもなかったけど

なんとなく きっかけができて 今は 二人とは なんでも 話せる仲になった。

この世界の 沢井と中井さんは 付き合っていて 結婚する予定だった。
なんだか 不思議な感じだけど 前の世界でも お似合いだと 思ってたから 二人が結婚する事は 自分の事のように 嬉しかった。

そして、何よりも この世界に来て まだ一度も 隕石の襲来を受けてなく
もしかしたら 前の世界で 過去の僕が 未來を 変えてくれたのかも......しれない。
そうあって ほしかった......

この世界には あの研究所はないけど もっと 違う文明が発展しているのかもしれない。
そう思うと 少しだけ 気持ちは楽になれた。
僕は 個展の会場へ 向かいながら そんな事を思ってた。

初めての個展 会場に着くと 沢井と中井さん そして、 カフェのオーナーも来てくれ 皆と談笑しながら 絵を見てもらった。

そんな中 桜の絵の前で ずっとその絵を見ている女性がいたので 僕は 近づき
声をかけた。

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「この絵は......」
そう言いかけて 言葉を失った......何故か泣いてる その女性の横顔が サクラに似ていて 声が出せなくなっていた。