小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本を書いています。

ブログ小説 「悟り」12話

幾度となく ネリネは マリアの死を見てきました。
それは、残酷で悲しい死
けれど、そこには......何故か 希望の光がありました。
どの時代の マリアも決して 諦め死んだわけじゃなく 未来に繋ぐ 希望の光のために ネリネの側で 命をおとした。

しかし、封印が解ける時に 出会った
マリアは 今までとは 違う形で この世を去ります。

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この時代に たどり着くまでに ネリネは自分自身で 考え行動する事を覚え 心と言うなんらかの感情があるのだと知り模索しながら この時代に......
そして、この時代のマリアと出会い
愛情 寂しさ 悲しさ 孤独 友情 怒り 喜びを知る事に......

この時代のマリアも 孤独で......
ただ、それは他人から 与えられた 孤独ではなく 家族から 与えられた孤独でした。
セドに話したように 母に捨てられ 父には暴力 性的虐待 動物虐待 そして、飢え その後 やっと保護され施設に預けられます。
そんな、幼少期を送っていたはずなのに......この時代の 大人になったマリアは、とても明るく 自由で夢を持っていました。

ネリネも そんなマリアの 明るく希望に満ちた 感情に触れるようになってから 少しずつ 自分の中の何かも 変わっていくことに 気づき始めました。

二人は いつも一緒に 過ごし 楽しい事も 悲しい事も 全て分けあい まるで心友のように 時を過ごし
ネリネは ここにたどり着いた 理由さえも 忘れさせてくれる程 毎日が幸せでした。
こんな 幸せな時がずっと......ずっと続いてくれたらと ネリネは願います。

一年、二年、三年.........五年と月日が流れ人間界は 闇にのまれ 醜い心が次第に外へと溢れだし 夜になると 自分自身を操る心の闇が もう一人の自分を生み出した。
その最初の犠牲者が マリアの父親と母親でした......それに気づいたのは......
マリアだった......
しかし、その頃のマリアは幼く 何もできず ただ黙って耐えるだけ 父親や母親の心に染み付いた闇を 取り除くまでの力はありませんでした。

マリアは ずっとずっと前から 一人で
父親と母親を 救うために いろんな勉強をします。
でも、ある時 気がついたのです。
自分には 特別な能力があるのだと......
そして、もう 手遅れだと言うことも
父親と母親は 闇にのまれ 人ではなくなってしまい 元には戻す事が もう無理でした......
この数年で 人間界が闇にのまれたわけではなく もっともっと前から 少しずつ前兆があったのです。
そして、この時代に ネリネがやってきて マリアは悟り 謎が溶け 自分が決心できるまで ネリネとの時間を大切に過ごしたのです。