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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 「マリア」8話

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少女は、マリアの事を 語る...
「私が式神として この世界に誕生した日...............」
(回想)

100年前
長い黒髪を簪(かんざし)で束ね桜色の着物を着た 色白のとてもキレイな女性がいました.....その女性の名は マリア

その日 マリアは 閉ざされた扉の前で
念を込め 呪文を唱え 術をかけ
やがてくる 己の死をかけて この扉が開く事を願い 文字を刻みました。
(......セド)

そして......自分の目で見る事のできない 未来を......セドを......式神に託したのです。
式神として 少女は この世に生をなし
マリアの意志を繋ぐために......

あの日 満月の夜

マリアは 少女に伝えた事があります。
「あなたに頼みがあります。私は、神との約束を破り 罪を犯してしまいました......その罪のため 神罰を受ける身となってしまい......心優しいセドを 神に封印されてしまいました。この人間界も守る事ができません......
この先 私が何度死んだら 封印が解けるかも 分かりません。
それでも......この人間界を 守るには 封印を解いて セドを導かなくてはなりません。
でも、封印が解けるのは 私が死んだ後......それに......セドの記憶は 神に消されてしまって......私には伝えるすでがありません。あなたには その役目をお願いします。
あなたには 私の力を 全力で使えるように 呪術を施してあります。そして大事な学びを与えました。
あなたが いつになるか分からない
長い年月を あなたの意志で たどり着けるように......時空を越えて セドの封印が解けた日を 探してください。
私は......ここで祈っています。」


マリアは 月の力を借りて 呪文を唱え
右手を空にかざし 2本の指で 文字をなぞり 円を描くと そこから光が広がりました。
そして、少女に
「ここが 時の入口になります。ここから時空を越えてください。」

少女は マリアと別れ時空を越えた......