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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 「謎」4話

呉竹 硯 本石 青藍 4.5平 HA205-45
あれから マリアの過去に 出会った
人間をたどりながら セドは 不思議に思う
マリアの父や母は 確かに存在していたが 他に見た記憶の人間は 存在しなかった......

(何故 存在しないのか......マリアが見せた記憶は 偽りなのか 嫌......マリアの父と母は......!?)

もう一度 マリアの母の元へ セドは飛び立つ
介護施設があったはずの 場所に施設は存在しなかった......
セドの頭の中は もう......マリアの見せた映像に 亀裂が入り バラバラに 壊れ始めていた。

気がつくと 周りの景色も 歪み始め やがて セドの周りを 黒い人影が包囲する
(これは......)
考える暇もなく 黒い人影はどんどん 集まり 襲いかかる......
セドは
「私を誰だと思ってる お前らごときに......」
言いかけた瞬間 あることに気がつく
黒い人影の 一瞬の隙間に 人間の姿が...見え 戸惑うセド
(人間か......しかし 何故?)

その時?!
一人の少女が現れ 手にした水晶玉を 空にかざしながら
「悪しき者 己の心を見失い 愚かな欲の塊とかし これ以上罪を 犯すのなら 我の力で 地獄へ参るか......」

空にかざした 水晶玉から 光が放たれると 一瞬で黒い人影が消えた。

少女はゆっくりと 呼吸を整えると
セドの方へと振り返る
風になびくキレイな長い黒髪 真っ白な透き通る肌に黒いワンピース姿の少女

「あなたがセド?」
聞かれた事に 答える事が できない程
少女を見たセドは 驚きを隠せなかった。