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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 「記憶」26話

100年前 この地から始まった......セドが封印された時代
そして、ネリネが 封印を解くために
いろんな時代の マリアと出会い
セドの封印を解き二人は この地に......

100年前は、ひっそりと小屋があり そこに マリア一人で 暮らしていました。
辺りは、山に囲まれ 鳥の鳴き声が聞こえ 緑に溢れた 光景でした。
村から離れた場所で 暮らしていたのはマリアが シャーマンだったからです。
村の人たちのため 神や精霊の言葉を聞き 伝える役目
そして、毎日祈りを捧げ 災害が起きぬように 村を守る為
一人この小屋で 暮らしていたのです。

そんな 自然溢れた場所だったはずが......
ネリネは 膝を地に落とし 愕然とし言葉がでませんでした。
セドは 記憶がありませんでしたが この光景の異常さに 驚きが隠せず
「これは......」
そう言って 息をのみ込みました。

何故なら 山の緑も 鳥の鳴き声も ここにあるはずもなく
山は......植物 木々は枯れ果て 動物が暮らせる状況ではなかった......
いったい何があったのでしょうか......

突然 我に返り ネリネは 小屋へ 走り出し 戸を勢いよく開けると......

マリアが ベッドで眠っていました。
急いで マリアに駆け寄り
「マリア!マリア!」
と、声を掛けながら ユサユサと マリアを 揺する
しかし、マリアは目覚める事はなく
ネリネは 焦り
「セド!セド!マリアが マリアが セド!」
セドの名を呼び 訴えました。
セドも 慌てて 小屋へ入る

眠るマリアを 見た......瞬間
セドの頭の中に 映像が流れ始め
セドは 頭を抱えながら 床に膝不味く

それを見た ネリネは 驚き過ぎて 言葉を失なってしまいました。

この時 ネリネは セドの記憶が戻りかけている事を まだ 気づいていませんでした。