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小石川弥生のブログ小説

ブログで小説 絵本、イラストを書いています。

ブログ小説 「重罪」3話

もう一人 マリアの過去で 重要な人物に会いに......

着いたのは、二階建ての 古いアパートの異臭が漂う一室に 70過ぎの老人が 一人暮らしてた。
この老人は マリアの父
マリアがまだ 幼い頃 母はマリアを置いて 家を出た......父の元 残されたマリアは 父が日に日に 壊れていく姿を ずっと見ていた。
初めは、お酒を飲んで 暴れる事から始まり 物を壊す 動物虐待......虐待を強要し 性的虐待へと......父の精神は 崩壊していった。

そして、マリアはやっと保護され 施設へ預けられ 父から離れる事ができた。

マリアの記憶の中に その光景が......
セドにも 焼き付く
焼き付いた 記憶はセドを 惑わす......

父の前に立つと セドは 一言
「......愚かな人間 もう戻れぬ」
そう言って 姿を消した......

マリアの父は 既に犯した罪の重さで 魂を喰われて 人ではなくなっていた......
生きながら 地獄の苦しみを 死んでも地獄を......

(マリア......あなたは何故 そんなに強く純粋でいられたのです......)

セドが見た マリアの過去が マリアと出会った時に 気づけなかった 自分の無力さと気づき セドに悲しみという 感情を与えた......

つづく